河瀬直美監督、映画「東京オリンピック」仏カンヌで絶賛され歓喜「誇りに思う」

スポーツ報知
カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに登場した「東京2020オリンピック」の河瀬直美監督(中央)(C)Kazuko WAKAYAMA

 河瀬直美監督が総監督を務め、撮影750日、5000時間の膨大な映像をまとめた東京五輪の公式記録映画「東京2020オリンピック SIDE:A」(6月3日公開)が第75回カンヌ国際映画祭の「カンヌ・クラシックス」部門に選出され25日(日本時間26日)、仏カンヌで公式上映された。

 1997年の「萌の朱雀」でカメラドール(新人監督賞)受賞以降、「沙羅双樹」「殯の森」「朱花の月」「2つ目の窓」「あん」「光」「朝が来る」と同映画祭と縁があり「カンヌの申し子」とも言われる河瀬監督。火の鳥をイメージしたドレスでレッドカーペットを歩き「すごくうれしい。5年ぶりのカンヌでドキドキします。世界で一番の映画祭という最高のお披露目の場だと思うので、ここカンヌにて、日本で行われたオリンピックの姿をお披露目できるのは誇りに思います」と声を弾ませた。

 ワールドプレミアとなった公式上映では、エンドロールが始まると拍手が起こりはじめ、上映終了後も拍手喝采に。河瀬監督は「コロナ禍もあって、5年ぶりのカンヌ。また戻ってこられてうれしいのと、たくさんの人が待っていてくれていたこともうれしかった。なかなか会えなかった人たちと笑い合って、映画を中心に人々が繋がり合っている様を見られた」と喜びを語った。

 上映後、フランス人の観客に「素晴らしい映画で心に刻まれた」と声をかけられ、「本作はドキュメンタリーでカメラ位置一つ取っても自分の思うような所に置けなかったり、ストーリーを作ることも難しかったので、その言葉は、自分の作家性が失われていないと信じることが出来たのでありがたい」と感謝した。SIDE:Aは選手中心、6月24日公開のSIDE:Bは大会関係者やボランティアの姿を描く。

 ◆現地の観客のコメント

 「僕はこの作品をとても大好きです、とても興味深い作品です。とても感動して、涙がでる瞬間もありました。アスリートの凝縮された瞬間も見れて感動しました」(20代男性)

 「とても興味深い作品です。アスリートといえども、一人の人間なので、自分たちを投影することができる作品です。誰もが栄光に辿(たど)り着くとは言えませんがそれに到達するためにチャレンジする。一番大切なことは限界に挑戦する。とても重要なことは、どこまでが限界だということを知ること。それはスポーツ、家族をつくることでも一緒だと思う」(30代女性)

 「様々な母親の視点が見れてものの見方や人生、それぞれの生き方、それを作品が見せているのでとても完璧な作品だと思います」(20代女性)

 「とてもよく構築された作品です。とても大好きでした。オリンピックに関する映画を観るのは初めてでした。スポーツ選手の世界がどのようなものなのか見ることができました」(10代女性)

 「とても好きな作品です。オリンピックのスポーツ選手の様々な規律を映画作品として描いていると思う。映画的な視点で見れることはとてもワクワクできました。コロナを経て、競技の世界から、新しい人間の価値観をかいま見ることができ、興味深い作品でした。二人の女性が自分たちの赤ちゃんを抱いて、赤ちゃんについて話しているシーンがその象徴的なシーンです」(60代女性)

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