【こちら日高支局です・古谷剛彦】日本ダービーはクラシック血統のマテンロウオリオンに夢託す

スポーツ報知
公開調教で抜群の動きを見せたディスティングイッシャブル2020がトレーニングセール最高価格で落札(古谷剛彦氏提供)

 札幌競馬場で開催されたトレーニングセール(日高軽種馬農業協同組合主催)は、23日公開調教、24日競りのスケジュールだった。購買登録者が597名(前年比37名増)で前年より増え、売却総額は6億9940万円(金額はすべて税別、前年比1億730万円増)、売却率は71.64%(前年比4.7ポイント増)と、いずれも前年を上回った。上場馬唯一の外国産馬であるディスティングイッシャブル2020(牝、父ランハッピー)は、引っ張り切りの手応えで2ハロン22秒4-1ハロン10秒7をマーク。ノーザンファームとの競り合いの末、最高価格となる4200万円で森中蕃氏が落札した。

 日高軽種馬農協の役員を務める、ムラカミファーム代表の村上博之さんは、セール終了後の結果を受け、ホッとされていた。その流れの中で、ダービーに出走するマテンロウオリオンの話題となった。

「NHKマイルCの結果次第で、ダービーに行くかも…という話は、昆調教師からお伺いしていました。惜しかったとはいえ、良い脚で追い込んできたので、本当に頑張ってくれました」

と村上さん。母のパルテノンは、18年繁殖馬セールにおいてムラカミファームが2000万円で落札。その時、受胎していたのが、のちのマテンロウオリオンだった。

「パルテノンの母が、オークス馬のレディパステル。素晴らしい牝系に、キングカメハメハ産駒という良血ですから、自身の競走成績が今ひとつでも、これは!と思いました。思ったより高くなってしまいましたが、この牝系を手にできたのは嬉しかったですね」

と、当時を振り返る。

「良い子が生まれたので、その後もダイワメジャーを種付けしたんですが、残念ながら子供が取れませんでした。今年の3月23日にロジャーバローズ産駒の牡馬が誕生しました」

 マテンロウオリオンは、デビューからマイル以下の距離しか経験していない。また、ダイワメジャー産駒のJRA平地重賞勝ちは、1800メートル以下しかない。しかし、交流G2のダイオライト記念で、ノーヴァレンダが船橋ダート2400メートルを逃げ切り、長い距離でも通用する産駒が登場した。

「祖母がオークス馬ですし、前走のレースぶりから、距離をこなしてくれないか…と期待をしています。生産をしてきて、このようなチャンスはなかなかないですから、ぜひ頑張って欲しいですね」

 父ダイワメジャー、母の父であるキングカメハメハは同期で、一緒にダービーを走った。同じ年の皐月賞馬とダービー馬の配合、そして祖母がオークス馬。クラシックの血が詰まったマテンロウオリオンに、夢を託したい。(競馬ライター)

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