◆日本生命セ・パ交流戦 2022 中日5―8西武(24日・バンテリンドーム)
重圧などない。久々に味わった大観衆の中でのプレーを西武・呉念庭は満喫していた。「楽しみながら打席に入ることができました」。初回1死満塁、右中間へ先制の2点適時打を放つと、7回には内角低めのスプリットをすくい上げて右越え2ラン。「難しい球でしたが、本塁打になってくれてうれしい」と笑みを浮かべた。
4月は右太もも裏肉離れで戦列を離れていた山川に代わって一塁へ入っていたが、新型コロナに感染したため1日に登録を抹消された。2軍ではミニキャンプに近いトレーニングで体を作り直して、この日から復帰。2安打4打点と全得点の半分をたたき出し「ホッとしたけど疲れました」と息をついた。
「いきなり結果を残してくれてよかったです」と辻監督。借金は1に減って3位に浮上した。昨年交流戦で打率3割3分3厘、2本塁打を残した呉念庭に、打率3割9分3厘、3本塁打の森も右人さし指骨折から復帰。反撃態勢が少しずつ整いつつある。(秋本 正己)