2年目の飛躍 松本大輝騎手の原動力とは 

スポーツ報知
2年目で大きく輝きを増す松本大輝騎手

 松本大輝騎手が好調だ。5月24日現在21勝と昨年(18勝)を上回る勝ち星を挙げ、1回新潟では5勝をマークし、リーディング3位につけている。率直に好調の秘訣をたずねると「一年目は色々な失敗をしました。油断騎乗とか、泉谷 さん(泉谷楓真騎手)を落としてしまったりとか。もちろん油断したつもりはありませんが、映像で見直すとガッツリでした…。自分でお客さんを離してしまい、印象を悪くしたので、結果で返すしかないという危機感がありました。ちゃんと変わったところを見せたい」と覚悟する。

 「自分のせいで馬が集まらない時期もありました」。今では考えられないが、昨年末の12月28日には1鞍しか乗れない悔しさも経験した。その1鞍も、1月23日に今年初勝利を挙げた馬も、所属する栗東・森秀行厩舎の馬だった。「そこから流れが向いてくれたのかなと思います。失敗しても乗せ続けてくださって、自厩舎には感謝しています」。その後、1回小倉で8勝を挙げ、リーディング5位と存在感をアピールした。森秀行厩舎の、冠名「ジャスパー」の馬でJRAで3勝を挙げており、「加藤和夫オーナーも毎週、長文メールをくださって応援してくれてありがたいです」と感謝する。

 おだやかな好青年で、先輩騎手にもかわいがられている。今年のはじめに、松山弘平騎手に「関係者やファンが、見て納得するレースをするように」とアドバイスをもらい、心に響いた。177センチの身長も、これから武器にしていくつもりだ。「まだ手綱を余しているところがあります。(手足が長い)瑠星さん(坂井瑠星騎手)にフォームを見てもらったりします。競馬自体は康誠さん(岩田康誠騎手)や淳也さん(西村淳也騎手)に見てもらうことが多いです。いい意味で考えすぎずに乗りたい。『絶対に逃げる』とか馬のリズムを無視していましたが、ゲートを出てから決めるようになりました」。

 特に岩田康誠騎手とは、小さい頃から面識があった。松本の祖父が場長を務める栗東ホース具楽部(滋賀県栗東市)のオーナーが馬主で、岩田康誠騎手が牧場に乗りに来ていたこともあり、デビューしてからも教えを請う。昨夏の小倉で、同騎手に「馬の邪魔をするな!何もしなかったら勝つんやから」と怒られた。その次のレースですぐに勝ち、「考え方が変わりました!」と素直に実行し、着実に成長を遂げている。

 昨年末に掲げた22年の目標は3つ。「2勝クラスを勝つ」は、3月20日の中山12Rジャスパーゴールドでクリア。「特別レースを勝つ」も先週の新潟で達成と、流れがいい。「まだ制裁が多いですし、性格的に勝ち急いでしまうので、落ち着いて乗れるように意識していきたい」と気を引き締めるが、もうひとつの目標「重賞に乗ること」も、すぐにかなえてしまいそうだ。(玉木 宏征)

 

◆松本 大輝(まつもと・ひろき) 2002年10月11日、滋賀県出身。21年3月に栗東・森秀行厩舎から騎手デビュー。JRA通算39勝(5月24日現在)。46・3キロで、身長はデビュー当時より伸び「177センチあります。食べても全然太りません。体脂肪率は測ったことありません」。血液型はB。好きな歌手はTWICE。昨秋からゴルフを始め、「1回だけ103が出ましたが、その後は全然ですね(笑い)」。

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