【競馬のミカタ】オークス15分遅れ…31年前の桜花賞を思い出した

スポーツ報知

 全てをひっくるめて競馬なのだろう。オークスはスターズオンアースが桜花賞に続き2冠に輝いた。レース直前にサウンドビバーチェが放馬。最終的に競走除外となり、スタートが15分遅れた。ゲートの目前で待たされる厳しい状況にサークルオブライフの国枝調教師は「競馬の前にピークアウトしてしまった」と語っていたが、対照的に存分に力を出し切った圧巻の内容だった。

 31年前の桜花賞が浮かんだ。優勝馬は4番人気シスタートウショウだったが、スタート直前に1番人気イソノルーブル(5着)の右前脚の落鉄が判明。興奮する同馬は再装蹄を拒み、“裸足”のままレースに臨んだ。約10分間、ゲート前で待たされた影響を受けてしまった2番人気ノーザンドライバー、3番人気スカーレットブーケを横目に、圧勝したシスタートウショウは大あくびするほど平常心を保っていたという。

 思い出したのは、それだけが理由ではなかった。西日本の関西テレビ系列局では、レース半ばでCMが入り、直線の攻防が視聴できなかった。31年前、ゴンドラにいたJRA職員、関西テレビのスタッフが「放送時間に間に合わないかもしれない」と、慌てていたことを重ね合わせた。

 当時はグリーンチャンネルはもちろん、BS放送もされていない時代。放送時間には何とか間に合ったが、イソノルーブルが落鉄したまま出走することを告知しなかったことを含めて、後味の悪さが残った。激しい気性のサラブレッドを相手にアクシデントは付きものだが、今回は翻弄された放送関係者、醍醐(だいご)味を奪われた視聴者が気の毒だった。今週は日本ダービー。まずは無事で、と願うばかりである。(編集委員・吉田 哲也)

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