今年、創設50周年を迎えた全日本プロレスが新たに設立された女子プロレス運営会社・Evolutionと業務提携。女子プロレスの新団体を始動させることが23日、分かった。
この日、都内で全日の選手会長・諏訪魔とEvolutionの中西光司代表取締役が会見。「女子プロレスラー育成プロジェクト」の概要を発表した。
石川修司とともに今回のプロジェクトのプロデューサーを務める諏訪魔は「今まで女子プロレスには大きな可能性を感じてきました。今回、土壌が整って、女子レスラーをきちんと育成できる環境ができた。僕が全日本で学んできたプロレスのノウハウを伝えて長くプロレスをやってもらう一人前のレスラーを育てたい」と力こぶをつくった。
今回、中学校卒業以上30歳までの健康な女性を募集。諏訪魔らのコーチングのもと、プロレスの基礎を学び、デビューを目指す形。中西社長は「入門から3か月は基礎トレーニングを積み、全日本の9月の(東京)日本武道館大会でプロデビューは難しくても、お披露目はできたらいいかなと思ってます」とデビューまでの道筋を明かした。
これまでも女子レスラー育成を手がけてきた諏訪魔は「門戸は広く開きますが、まずは何か一つ秀でたところがある人を育てたい。強さ、美しさ、筋肉がすごいでも何でもいいから、一つ秀でたところを持つ選手を育てたい」と気合。「基本は男子と一緒で受け身をきちんと取るところから始める。全日本のにおいのする女子レスラー。どこに出ても恥ずかしくない一流のプロレスができるレスラーを育てたいです」と目を輝かせていた。(中村 健吾)