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【高校野球】近江・山田陽翔6回0封&決勝打 準決勝で大阪桐蔭にセンバツ決勝の雪辱だ

近江先発・山田陽翔(カメラ・渡辺 了文)
近江先発・山田陽翔(カメラ・渡辺 了文)

◆春季近畿大会 ▽1回戦 近江6―0奈良大付(22日・和歌山市紀三井寺)

 今春センバツ優勝の大阪桐蔭と準優勝の近江(滋賀)が初戦を突破し、準決勝(28日)で激突する。近江は今秋ドラフト候補の“二刀流”山田陽翔(はると、3年)が先発し、6回1安打無失点。打っても決勝二塁打を放った。大阪桐蔭は同じくドラフト候補の松尾汐恩(しおん)捕手(3年)の場外弾などでコールド勝ちし、公式戦連勝を28に伸ばした。

 センバツ準優勝右腕が貫禄の投球を見せた。近江・山田は球速140キロ台の直球に変化球を織り交ぜ、打たせて取る投球。変化球の使い方などを見直し中で「成長段階ではあるが、ひとつの通過点としてはいい試合だった」と、6回を1安打無失点に抑えた。

 巨人、阪神など7球団のスカウトが視察。ソフトバンクの稲嶺スカウトは「動くツーシームが良い。投手から周りも動かしていて、気持ちも強い」と投球を評価した。

1回2死一塁、近江・山田陽翔が左中間へ先制となる適時二塁打を放ち、送球間のファンブルで三塁まで進塁した(カメラ・渡辺 了文)
1回2死一塁、近江・山田陽翔が左中間へ先制となる適時二塁打を放ち、送球間のファンブルで三塁まで進塁した(カメラ・渡辺 了文)

 打っては、初回2死一塁で左中間へ先制二塁打。日本ハムの武部スカウトは「しっかりバットが振れてパンチ力もある」と“二刀流”の打撃を評価した。

 準決勝の相手は今春センバツ決勝で敗れた大阪桐蔭。センバツは準決勝で左足に死球が当たり、普通に歩くこともできない状態で大阪桐蔭にKOされた。2年夏の甲子園では勝利を挙げており「今は1勝1敗。3戦目で勝ち越せるようにしたい」と雪辱を誓った。

 9日には18歳の誕生日を迎えたが「夜はジムに行って体を鍛えて寝ました。夜も普通のご飯を食べました」とストイック。夏の日本一のみを見据えて努力を続ける。その目標達成には、打倒・大阪桐蔭は避けて通ることはできない。(南 樹広)

 ◆今春センバツ決勝VTR 大阪桐蔭が決勝最多タイの4本塁打、先発全員16安打で18―1と大勝。4度目の春の頂点に立った。大会11本塁打は最多記録。近江は、浦和学院との準決勝で左足に死球を受けていた山田が先発したが、3回に松尾に2ランを被弾し、自ら申し出て降板。2回0/3で4失点だった。

近江先発・山田陽翔(カメラ・渡辺 了文)
1回2死一塁、近江・山田陽翔が左中間へ先制となる適時二塁打を放ち、送球間のファンブルで三塁まで進塁した(カメラ・渡辺 了文)
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