【オークス】スターズオンアース発走15分遅れも動じず牝馬2冠 上がり最速33秒7で完勝

スポーツ報知
牝馬2冠を達成したスターズオンアース(手前)の馬上で拳を突き出すルメール(左は2着スタニングローズ、右奥が3着ナミュール)

◆第83回オークス・G1(5月22日、東京競馬場・芝2400メートル=良)

 第83回オークス・G1は22日、東京競馬場の芝2400メートルを17頭(サウンドビバーチェは競走除外)が争い、3番人気の桜花賞馬スターズオンアースが外から差し切って、史上16頭目の牝馬クラシック2冠馬に輝いた。秋は秋華賞(10月16日、阪神)で、20年デアリングタクト以来7頭目となる牝馬3冠の快挙を目指す。テン乗りで頂点に導いたクリストフ・ルメール騎手(43)=栗東・フリー=は現役最多タイのオークス3勝目。サークルオブライフは12着に敗れ、今年の平地G1の1番人気は9連敗となった。

 大声援に包まれて、桜花賞馬スターズオンアースが牝馬2冠のゴールに飛び込んだ。今週から入場制限が解除され、今年初の3万人を超える観衆が見つめる府中のターフで、一昨年のデアリングタクトに続く史上16頭目の快挙を達成した。テン乗りで結果を出したルメールはゴール後、何度も何度も拳を握り、喜びを爆発。今年初のJRA重賞制覇となった名手は「(表彰式の)ステージは久しぶり。お待たせしました」とおどけてみせた。

 終わってみれば1強だった。放馬によって15分間ゲート裏で待たされたが、冷静にスタートを決めた。道中は中団外めの8番手できっちりと折り合い、流れが遅いと見るや4角では早めに進出を開始。残り400メートルからトップギアに入ると、馬場の真ん中から強烈な末脚を繰り出し、後続に1馬身1/4差をつける完勝劇を演じた。上がり3ハロンはメンバー最速の33秒7。懸念されていた大外枠も難なく克服し、3番人気の“低評価”を覆した。

 大舞台に1冠目からの好調を維持して送り出した46歳の高柳瑞調教師は「本当にうれしいです」と素直に喜びを表現。18日の最終追い切りではルメールに手綱を任せ、初タッグの不安を解消した。その鞍上は祖母スタセリタで09年の仏オークスを、叔母ソウルスターリングで17年オークスを制覇し、ファミリーを知り尽くしていた。「この馬の家族をよく知っています。2400メートルで自信がありました」と戦前から手応えを深めていた。

 史上7頭目となる牝馬3冠に王手をかけた。「大きなレースを使っていくことになると思います」と、トレーナーは秋華賞を見据える。ルメールは「彼女のポテンシャルは高い。アーモンドアイと同じぐらいだし、2000メートルはぴったりだと思う」と自らが騎乗した18年の3冠牝馬と同等の評価を下した。一戦ごとに成長を遂げるドゥラメンテ産駒が、秋も主役を務める。(石行 佑介)

 ◆スターズオンアース 父ドゥラメンテ、母サザンスターズ(父スマートストライク)。美浦・高柳瑞樹厩舎所属の牝3歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算7戦3勝。総収得賞金は3億6650万7000円。主な勝ち鞍は22年桜花賞・G1。馬主は(有)社台レースホース。

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