◆大相撲 ▽夏場所千秋楽 〇照ノ富士(寄り切り)御嶽海●(22日、東京・両国国技館)
横綱・照ノ富士が3場所ぶり7度目の優勝を果たして大混戦の夏場所に幕を下ろした。3敗で並んでいた西前頭4枚目・隆の勝が敗れ、勝てばVが決まる結びの一番。大関・御嶽海を盤石の寄り切りで退けた。
横綱の優勝は、兄弟子で部屋付きの安治川親方(元関脇・安美錦)にも最高のプレゼントになった。同親方は場所後の29日に引退相撲を控える。照ノ富士は場所前に「優勝して花添えたい」と話していたという。
同親方は「一生懸命やってくれたらそれでいいんだけど、うれしいよね」と目を細めた。弟弟子の錦富士も十両V。同部屋から幕内、十両優勝者が出るのは昨年初場所(幕内・大栄翔、十両・剣翔)以来だ。照ノ富士は「毎場所のように『今場所優勝しようぜ』という話にはなるが、やっとできてうれしい」とかみしめていた。