J1北海道コンサドーレ札幌は22日、磐田戦に臨む。21日は宮の沢で練習し敵地へ移動した。累積警告や負傷で数人を欠き、帰札を含む中2日で柏戦(25日、札幌ド)、その後は神戸戦(29日、ノエスタ)も待つ強行軍。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(64)は、「力のある相手だが、我々にとっても絶対に負けたくない試合。いかに全員で戦えるかが大事になる」と“総力戦”を強調した。
4季連続1次リーグ突破を決めたルヴァン杯(18日、1△1鳥栖)から中3日。選手は短期間でコンディション維持に努めながらミーティングも重ねてきた。今季初2連敗で下位にとどまるか、勝って再び上位に食らいつくか、チームの強さが試される磐田戦。指揮官は「連戦になるが全員でハードワークしようと共有してきた。監督としてチーム編成、選手起用も考えていかなければ」と腕をぶした。
厳しい日程に加えて、MF宮沢裕樹主将(32)が累積警告で出場停止。GK菅野孝憲(38)も負傷で欠場の可能性がある。それでも、似た状況下の敵地・C大阪戦(3月、2△2)で勝ち点1を持ち帰ったのが、ミシャ体制5年目のチーム力でもある。再び先発有力なGK大谷幸輝(33)は「出られなかった選手が出番を増やしながら結果を出せば、底上げにもなる。『ひとつになること』の大切さは、僕らも共有できているので」と代弁。苦しい台所事情も、過密日程も一丸で乗り越えにいく。(川上 大志)