◆陸上 関東学生対校選手権 最終日(22日、東京・国立競技場)
男子2部ハーフマラソン決勝で、伊地知賢造(国学院大3年)が1時間2分50秒で初優勝した。15キロ付近で先頭集団から抜け出し、18キロ付近でさらにギアを上げて後続を振り切った。「トラック入ってからのスパートは自信がないので、狙いを定めてそのまま勝ちきることができた。上半期でここは懸けるところだったので。素直に勝ててうれしい」と声を弾ませた。
先頭集団では、2位の花尾恭輔(駒大3年)、3位の西久保遼(青学大4年)ら、駅伝でのライバル校の主力選手と競り合った。「(青学大と駒大は)かなり気にしていました。駅伝でも、負けてしまっている大学さんなので、そこに勝つのが自分の仕事かなと思っていたので。自分は本当に泥臭くというか、下っ端でやってきて。大学に入ってだんだん力をつけて、大舞台で高校では勝てなかった選手に勝ててうれしい」と感慨を込めた。
体幹のブレが少なく、安定した走りが魅力。ペース変動がある中でも、自分のリズムを刻める点も強み。将来のマラソン挑戦のため、今夏は質の高い練習を積んでいくつもりだ。「距離のボリュームであったりとかというのは、去年よりどんどん増やしていかないといけないと思っていますし。こうやって、上げ下げがある中でタメを作れて走れたのはきっとマラソンにもつながってくると思うので。そういうところは今回収穫になったレース」と弾みをつけた。