【番記者の視点】横浜FM、1点追う後半に生まれた焦りと欠けた落ち着き…ロペスはつば吐きで一発退場

スポーツ報知
アンデルソンロペス

◆明治安田生命J1リーグ▽第14節 横浜FM0―1福岡(21日、ベススタ)

 横浜FMは敵地で福岡に0―1と敗れ、2001年5月以来、10試合ぶりの黒星を喫した。

 1点を追う後半、チームには”焦り”が出ていた。後半36分、VARの結果、今季J1では初となる「S3」(=つば吐き)の判定を受け、FWアンデルソンロペスが一発退場となった。背中を押された相手DFと小競り合いになった際の行為とみられる。

 MF藤田譲瑠チマが「チャンスは少なくなかった」と語ったように、敵陣へと進入はしつつも、福岡の守備に前半から苦しんだ。攻撃をつかさどるMFマルコスジュニオールの前方向へのパスは塞がれ、最前線のロペスとはなかなかかみ合わず。「最後の精度」を課題とする声が選手から飛び出たが、最後の仕事はさせまいと強さを発揮した福岡に屈し、少しずつストレスはたまっていたように感じる。ロペスが退場する9分前には、通訳が異議で警告を受けた。後半アディショナルタイムは10分。ボールが関与しない部分での衝突が増えた。

 後半13分、一瞬の隙をつかれてスローインからフリーでシュートを許し、先制点を献上。厳しい展開を生んだ。キャプテンマークを巻いていたMF水沼宏太も冷静さを取り戻そうと必死で声を張り上げたが、数的不利を強いられた。ロペスの行為は当然あってはならないが、真価が問われる時間帯で、チームとしての耐える力や落ち着きも足りなかったように思う。

 リーグ最多得点を誇る攻撃力に自信を示し、これまでも先制された試合では、盛り返そうとパワーアップする姿があった。今季の逆転勝利は2試合。しかし藤田は「チーム全体が熱くなってしまった。甘さが出た」と焦りがあったことを明かし、水沼も「相手の思うツボにはまってしまった。チームとして教訓に、学ばないといけない」と反省の色をにじませた。

 終盤のセットプレーでビッグチャンスが訪れたが、1点が遠く、今季3度目の無得点で鹿島、G大阪に次ぐJ1史上3チーム目のクラブ通算1600得点はお預けに。7ゴールで得点ランキング3位につけるロペスには、「最低6試合の出場停止及び罰金」(日本サッカー協会懲罰規則)が科されるとされる。連戦の中大きな得点源を欠く可能性は高いが、藤田は「自分たちの良さは選手層の厚さ。大切な選手が一人出られないけど、誰が出ても誰が欠けても自分たちのサッカーをする。一丸となって積み重ねたい」と前を向いた。次戦こそ、チームで節目のゴールと白星を奪う。(小口 瑞乃)

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