喜多村緑郎、8年ぶりの歌舞伎座出演へ意欲…「六月大歌舞伎」で心の師・坂東玉三郎と共演「心が震えます」

8年ぶりの歌舞伎座出演に意欲をみせた喜多村緑郎(カメラ・宮崎 亮太)
8年ぶりの歌舞伎座出演に意欲をみせた喜多村緑郎(カメラ・宮崎 亮太)

 劇団新派の俳優・喜多村緑郎(53)が21日、都内でスポーツ報知の単独インタビューに応じ、2014年7月以来、8年ぶりの歌舞伎座出演となる「六月大歌舞伎」(6月2~27日)の意気込みを語った。

 183センチの長身で華のある演技が魅力の緑郎は、坂東玉三郎(72)主演の第3部「ふるあめりかに袖はぬらさじ」で思誠塾岡田を演じる。「役者としての僕は師匠(市川猿翁)に生んでもらい、玉三郎さんに育ててもらった。玉三郎さんは心の師。ご一緒できることになり、心が震えます。台本をしっかり読み込んで、舞台に備えたい」と意欲的。「ふるあめりか―」は07年以来、15年ぶりの出演だ。

 緑郎は一般家庭の生まれながら3代目市川猿之助(82、現猿翁)の部屋子として修業を積み、歌舞伎俳優・市川段治郎(のちに月乃助に改名)としてスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」などに出演。段治郎時代の04年には玉三郎に「桜姫東文章」の相手役に抜てきされ、注目された。

 16年に「役者として一からチャレンジしたい」と新派へ移籍。新派では主力俳優として「黒蜥蜴(くろとかげ)」の明智小五郎、「八つ墓村」の金田一耕助などで存在感を示している。その一方、集客のプレッシャーやコロナによる公演中止など苦難も経験。「歌舞伎時代がいかに恵まれた環境にいたのか思い知らされた。生涯、骨をうずめるつもりで新派を盛り上げたい」と気を引き締めている。

 20年2月には女優の鈴木杏樹(52)との不倫交際を報じられた。元宝塚トップスターの妻・貴城けい(47)との夫婦関係について「話し合いを重ねて復縁いたしました。円満です。今後は脇目も振らず、役者一筋で頑張っていきます」と力を込めた。(有野 博幸)

 ◆喜多村 緑郎(きたむら・ろくろう)本名・神田和幸。1969年1月6日、新潟県生まれ。53歳。88年国立劇場歌舞伎俳優研修を終え、同年初舞台。市川段四郎に入門し市川段治郎を名乗り、後に3代目市川猿之助(現猿翁)の部屋子に。2011年、市川月乃助に改名。16年に新派入団後、大名跡・2代目喜多村緑郎を襲名。13年に貴城けいと結婚。身長183センチ。

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