新人4人そろい踏みの参院選東京選挙区…山本太郎氏も参戦し都内各所で街頭演説

参院選東京選挙区の主な出馬予定者
参院選東京選挙区の主な出馬予定者

 今夏の参院選で激戦が確実視される東京選挙区(改選6)で21日、新人候補4人をはじめとした立候補予定者が都内各所で街頭演説を行った。

 20日に出馬会見した無所属の乙武洋匡氏(46)は、地元の世田谷区で初演説し「知名度を生かすよりも(有権者の)声を聞くことが重要と感じた」。

 一方、自民党から出馬するアイドルグループ「おニャン子クラブ」元メンバーで女優の生稲晃子氏(54)は「自分の思いを皆さんに伝えていく」と語った。(瀬戸 花音、太田 和樹)

◆生稲晃子氏、「守っていきたい」乳がん経験伝える

参院選東京選挙区に自民党から出馬予定の生稲晃子氏
参院選東京選挙区に自民党から出馬予定の生稲晃子氏

 生稲氏はイメージカラーのピンクのジャケットを着てJR国分寺駅前に登場。時折雨が降る中、2011年に乳がんになった経験や、39歳までのがん患者の8割が女性というデータを引用し、がん検診の大切さを訴え「がんから守っていきたい。生きがいをもって働ける世界を実現したい」と自らの経験をもとに訴えた。

 先月末の初演説時は「緊張して足がガクガクしています」と話していたが、この3週間で慣れも見えてきた。「初挑戦の私はドキドキしているのですが、(対抗の)候補者が誰であっても自分はそこを見る必要はない。自分の思っていることを皆さんにお伝えしていく」と意気込んでいた。

◆海老沢由紀氏、精力的に動き回り雪辱へ準備進める

JR中野駅前でマイクを握る日本維新の会・海老沢由紀氏
JR中野駅前でマイクを握る日本維新の会・海老沢由紀氏

 日本維新の会から立候補を表明している大阪市議の海老沢由紀氏(48)は、演説だけでなく22日投票の中野区議選補選に出馬している同党候補の応援にも駆けつけるなど、精力的に動き回った。

 混戦を極める戦いには「多分、この後も(出馬を)やめる人も入ってくる(立候補を表明する)人もいるだろうが、それ覚悟でこの選挙区で戦うことを決めた。維新としては誰が出ても変わらない。大阪でのこれまでの実績を日本中に届ける形で訴えていきます」と党の勢いを借りたい様子。2013、17年の都議選ではいずれも落選しているが、雪辱を果たすつもりだ。

◆荒木千陽氏、小池氏応援に期待早くも臨戦態勢に

JR池袋駅東口で街頭演説を行うファーストの会の荒木千陽代表
JR池袋駅東口で街頭演説を行うファーストの会の荒木千陽代表

 「ファーストの会」の荒木千陽代表(40)は、小池百合子都知事の国会議員時代の地元・JR池袋駅東口で街頭演説。応援には国民民主党の推薦を受け、埼玉選挙区から無所属で立候補予定の上田清司参院議員(74)が駆けつけた。秘書時代に通った思い入れのある地で国民との共闘姿勢もしっかり示し、早くも臨戦態勢だ。

 「今までの都民ファーストとして都民生活を支えてきた実績を訴えていきたい。『明日から頑張ります』ではなく、これまでもやってきているので」と自信をのぞかせるも、頼りにするのは小池氏の応援。「(演説にも)来てもらうしかないですね」と願いを込めた。

◆乙武洋匡氏、地元用賀でスタート 雨中70人前に感激

初街頭演説で子どもたちの質問に答える乙武洋匡氏
初街頭演説で子どもたちの質問に答える乙武洋匡氏

 「初めてでめちゃくちゃ緊張しています。正直ドキドキでした。でも、こんなに多くの方々が集まって下さってる。もう感激です。用賀を選んで良かったです」。降りしきる雨の中、乙武氏が“スタート”に選んだのは地元の世田谷区用賀。70人ほどの聴衆の中には小学生の頃の同級生の姿も。「もっと閑散とした中で空に向かってしゃべるイメージをしてきていた」という心配は無用だった。

 演説では「選択肢がいっぱいある社会」の実現を訴え、聴衆から質問も募集。子供たちから「いじめのない学校にしたい」と声が上がると、「それは子供たちが頑張ることでもあるが、大人たちが頑張ることでもある。一人一人の違いが認められる社会になればいじめも減らしていくことができるんじゃないのかな」と回答した。

 東京選挙区は他候補にも有名人が多く、乙武氏の知名度は武器になりにくい。「『乙武だからこそ私の話を聞いてほしい、この苦しみを理解してくれるんじゃないか』と思って下さる方が多いのでは。著名人としての知名度を生かすより、皆さんの声を聞くことが私のすべきことだと感じた」。有権者の声を丁寧に拾い上げていくつもりだ。

◆山本太郎氏、町田駅前2時間半1議席をもぎ取る

街頭演説をしたれいわ新選組・山本太郎代表
街頭演説をしたれいわ新選組・山本太郎代表

 20日の会見で出馬を突如表明し、東京選挙区の混戦の度合いを高めたれいわ新選組の山本太郎代表(47)は、町田駅前で街頭演説を行った。

 演説時間の長いことで知られる山本氏だが、この日も2時間半にわたり、れいわが進める消費税廃止などの経済政策を中心に熱弁を振るった。「多摩地域が持つ力は非常に侮れない。東京が発展していくためには、すみずみまで力を持っていただく必要がある」と力説。「多摩地域も含め、皆さんと力を合わせてこの国を揺らしていこうというつもり」と話した。

 13年の参院選では同選挙区で約66万票を獲得し4位当選(当時は改選数5)したが、余裕は皆無だ。「他の候補者については特に何も思わない。1議席をもぎ取りにいく。自分のことをやるだけ。東京選挙区から必ず勝ち抜く」と力を込めた。

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