尾車親方が占う千秋楽…動き硬い隆の勝 V経験者の照ノ富士有利か

スポーツ報知
隆の勝(右)は、突き落としで霧馬山を破る(カメラ・佐々木 清勝)

◆大相撲 ▽夏場所14日目(21日、東京・両国国技館)

 西前頭4枚目・隆の勝がトップの座を死守した。東同2枚目・霧馬山との一番を突き落としで制し、3敗をキープした。横綱・照ノ富士は大関・正代を寄り切って、こちらも3敗で譲らず。3敗だった西前頭12枚目・佐田の海は4敗の小結・大栄翔にはたき込まれた。優勝の行方は4人に絞られた。3敗の2人が負け、4敗の2人が勝てば最大4人の優勝決定戦にもつれ込む可能性がある。元大関・琴風でスポーツ報知評論家の尾車親方が、賜杯の行方を占った。

 * * *

 隆の勝はラッキーだった。立ち合いからの流れにはまだ硬さが感じられた。過去7戦全勝と一度も負けたことのない霧馬山に動きを止められ、持ち味の馬力を生かすことができず、左四つになって様子をうかがった。

 問題はここから。本来ならジワジワ攻める霧馬山が左足で1メートルも離れた隆の勝の右足を引っかけようとして墓穴を掘ってしまった。まさに自作自演。ここまでくれば内容より勝つことが大事になってくる。相撲内容がよくなかっただけに隆の勝にとっては救われた一番といってもいいだろう。

 照ノ富士は落ち着いていた。左の前まわしを取って正代を寄り切った。千秋楽を前に優勝を占うのは至難の業でもあるが、隆の勝に依然として硬さが残っていることが気になる。未知の領域に足を踏み入れている隆の勝と優勝へのステップを確実に進んでいる照ノ富士。優勝経験の差がここにきて大きな比重を占めるのか。それは優勝決定戦になっても変わらない。(スポーツ報知評論家・尾車親方=元大関・琴風)

 ◆夏場所の優勝争い 千秋楽で、3敗の照ノ富士、隆の勝が共に勝った場合は2人による決定戦で、片方のみが勝った場合は優勝決定。両者が共に負けた場合は最大4人(大栄翔が敗れた場合は3人)による決定戦にもつれ込む。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×