【番記者の視点】名古屋、今季無得点だったFW2人の奮起で初連勝 重圧を知る長谷川健太監督の言葉が響いた

スポーツ報知
決勝ゴールを決めて喜ぶ名古屋FW相馬と長谷川監督

◆明治安田生命J1リーグ▽第14節 清水1―2名古屋(21日・アイスタ)

 こういう勝利が見たかった。ここまで決定力を欠いていたFW2人の2得点で、名古屋がリーグ戦初連勝を収めた。酒井宜福、相馬勇紀がそれぞれ今季1号。後半は苦しい展開となったが最後に勝ち越し、長谷川健太監督は「全員が一つになって戦えたのが大きかった」と選手の奮闘をたたえた。

 前半22分、マテウスがワンタッチで相手の股を抜いて前進すると、左クロスを供給。ニアに走り込んだ酒井が頭で先制点を決めた。後半は連戦や移動の疲労もあり、ペースダウンした中で失点。勢いに押される時間が続いた。それでも耐えて、終了間際に相馬がペナルティーエリア中央で右足を一閃(いっせん)し、勝ち越しに成功した。

 FWの責任や重圧を知る長谷川監督の言葉が選手に響いた。堅守の昨季から、より攻撃的なサッカーを目指すも、今季ここまでFW陣が再三の決定機で決めきれず。下位に甘んじていたが、現役時代のFWとしての経験から「こう動け、こうしろというのが嫌だった。そこはなるべく言わないようにしている」。チームとしての約束事は伝えつつも、細かい指図はせずに、一人ひとりの感覚を大切にしてきた。

 酒井は「『FW点取ってくれよ~』と、プレッシャーはかけられた(笑い)。ずっと使ってもらっていて早く結果で示したかったし、自分が出ている責任があった」といい、相馬も、横浜M戦(7日、1●2)で「途中出場して流れを変えられなくて、もっとやって欲しいと言われた。今日も途中から出て、流れを変えないとまずいなと思った」と奮起した。今日の決勝点の場面は「今までだったらあそこでパスを出したり、中にドリブルしたり、思いっきりシュートしていない。一つゴールを決めてやろうと、気持ちが乗った。横浜M戦後に話してもらったからこそのゴール」。指揮官の期待と信頼、選手のやる気がこの日の2得点につながった。

 シーズン序盤こそ結果がついてこなかったが、一歩ずつ前進してきたように思う。先制点が取れずに勝利が遠かったところから、先制でき(これで公式戦では7試合連続)、次はそれを勝利につなげ、複数得点が取れ、そして連勝できるようになった。粘り強く戦い、勝ち点を落とさない。このチームに潜在する強さが見えた一戦だった。(小又 風花)

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