◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―0阪神(19日・神宮)
頼れる3番・山田が4打数3安打2打点をマークし、今季初の2戦連続猛打賞でチームを勝利に導いた。0―0の5回2死一塁、阪神・ガンケルが投げた135キロの高めスライダーを振り抜いた。左翼フェンス直撃の適時二塁打で打線の口火を切ると、7回は2死三塁で右翼へ適時二塁打を放ち、貴重な追加点。「くらいついていこうと思った。どんどん状態を上げていきたい」と闘志を燃やした。
18日の同戦では、惜しくも三塁打が出ずにサイクル安打を逃したが、3安打1打点。打率2割9分1厘はチームトップだが、今季は5戦連続安打が最長で好調の維持が課題だ。大切にしているのは気持ちの切り替え。結果にかかわらず、朝を迎えたら「また新たな一日。『今日は今日で』」と落ち込みや反省を翌日に持ち越さないよう心がけている。
不調時には道具やルーチンを変えて、きっかけを見つける選手が多い中、山田は「変えたところで結局、最初に戻ってくる」と2年目からはアディダス社製の同じ形のバットを使い続けている。
2位・巨人も勝利したが、ゲーム差なしで首位の座を守った。5年連続で開催されたヤクルトファンが選ぶ「イケメン総選挙」で堂々5連覇を果たした山田。「題名を変えてほしい」と照れたが、これからも野球とルックスの“二刀流”でファンを魅了する。(森下 知玲)