◆明治安田生命J1リーグ▽第11節 神戸0―1川崎(18日・ノエスタ)
川崎は後半ロスタイムにDF谷口彰悟が決勝点を挙げ、神戸を下して首位に浮上した。
採点と寸評は以下の通り。
鬼木達監督【6・0】またも後半ロスタイムに勝ち点上乗せ。選手の力ではあるが、点を取りたい展開で「後半ロスタイムに点が入る11人」を並べている指揮官の眼力もあっぱれ
GKチョンソンリョン【6・0】通算200試合出場を無失点で飾る。「200試合より勝ち点3が嬉しい」との試合後談に、人間性と勝負の世界を生きる男の生き様がにじみ出る
DF山根視来【6・0】相手守備ラインを崩すには至らずも、最後の最後でCKを獲得し決勝点につなげる
DF谷口彰悟【6・5】ミスの質が悪く全体的に低調だったが、最後の最後で主人公感丸出しの劇的ゴール
DF車屋紳太郎【6・5】涼しい顔で、わりと異次元なプレーをやっている。特に、ウィングやウィングが空けたスペースに走り込むサイドバックに出すパスが秀逸。クール・ビューティー。MOM
DF佐々木旭【5・5】ミスでピンチを迎えた後も、顔が下がらなかった点は評価したい。前がマルシーニョの時はもっと、宮城の時はもーっもっとガンガン追い越してもいい
MF橘田健人【5・5】対峙したイニエスタの対応に四苦八苦。しかし、橘田じゃなければもっとズタズタにされていた、ような気もする
MF脇坂泰斗【6・0】チーム最多のシュート3本。ゴールには繋がらずも積極性やサイドチェンジで存在感を発揮
MF遠野大弥【5・0】相手の網に引っかかり続けた。引いた相手をこじ開けるには、もっと一か八かの動きがあってもいいか
FW家長昭博【5・5】珍しくイージーなミスもあったが、相手にとって嫌な位置取りで攻撃を舵取り
FWマルシーニョ【5・5】対面SBがセンターバックのような立ち位置だったこともあり、飛び出すだけのスペースがなく迫力に欠けた
FWレアンドロダミアン【6・0】バー直撃のシュートもあり、精度自体は悪くなかった。早めの交代は中2日の次戦も先発頼むよ、という意味と推察
MFシミッチ【6・0】後半18分IN。ダブルボランチで出場。展開力を発揮する場面は限られたが、守備を安定させた
FW知念慶【5・5】後半18分IN。正直にプレーし過ぎたか。工夫が欲しかった
FW小林悠【5・5】後半30分IN。裏に抜ける動き出しを繰り返すも、ボールは出てこなかった
FW宮城天【5・5】後半30分IN。現状、左ウィングの交代はスケールダウン。期待に応える現状打破を
MF小塚和季【6・5】後半40分IN。勝ち点1を3にする美しき軌道でアシスト。蹴る直前、間接視野で谷口がニアに飛び込むのが分かったのでニアに蹴ったとのこと。天才過ぎてちょっと何言ってるかわからない
佐藤隆治主審【6・5】前後半合わせてロスタイム3分だけ。世界に誇れる密度の濃い90分を演出
※平均は5・5~6・0点。MOMはマン・オブ・ザ・マッチ(採点・岡島智哉)