【星一筆】「9番・投手」のいい仕事

スポーツ報知
5回無死一塁、投犠打を決めた山崎伊織(カメラ・相川 和寛)

◆JERAセ・リーグ 巨人4―2広島(18日・東京ドーム)

 〈1〉バットは顔の近くに

 〈2〉高さの調節は手ではなく膝で

 〈3〉ボールを迎え入れるように当てて打球を殺しましょう

 少年野球の教本に出てくるような美しいバントだった。5回無死一塁で山崎伊が決めた犠打。ひとつファウルにした後だったが、成功した1球は左膝が地面につきそうなくらい重心を落としてきっちり投前へ転がした。下位打線でチャンスをつくり、丸&ウォーカーの新1、2番コンビで勝負を決める追加点。9番打者のいい仕事が理想の攻めにつながった。

 山崎伊は3回の打席でも変化球を見事に捉えて中前安打。デビューから4打数3安打、打率7割5分の二刀流だ(打った直後に映った桑田コーチのうれしそうな顔!)。

 来週から交流戦。半分の9試合はDH制で「不慣れなセ・リーグは不利」とか「ウォーカーを守らせずに済む」とか、プラスマイナスいろんなご意見もありましょうが、半分の9試合は投手が打席に立つわけで、「打てる投手」は立派なアドバンテージ。このままのローテーションなら、山崎伊の交流戦登板は3試合中2試合がホームで打席あり。史上屈指の「9番・投手」だった桑田師匠ばりの活躍を期待します。

 ただ、投げて打って送っての大奮闘はいいけど、6回途中でリタイアは…。水分補給とかに気をつければ、避けられたかもしれないアクシデント。師匠はそのあたりの自己管理も完璧だった。降板後はお説教だったかな(即座にベンチを出て交代を告げたあたり、原監督もご立腹?)。今後のいい教訓にしてください。

 あらためて思う投打両立の過酷さ。メジャーでは「9番・投手」が基本的に消滅した中で、世界の二刀流は股間にボールを当てようが平気でヒットを打ち、翌日の登板も問題なさそう。もはや言葉もありません。

 何はともあれ、投手の緊急降板が2度(鍬原はかなり心配)もありながらの逃げ切り勝ち。完封寸前からのサヨナラに続き、チームに勢いがつきそうな連勝。ほんの10日前あたりはどこまで沈むか心配だったけど、しっかり首位を奪い返して交流戦を迎えたいものです。

巨人

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