【巨人】桑田真澄投手コーチが語る対話の重要性「強制的にはやらせない」

スポーツ報知
桑田真澄投手チーフコーチ(右)から送球の指導を受ける菊地大稀

 桑田真澄投手チーフコーチが投手陣の“治療”をテーマに掲げたシーズンは、早くも開幕から2か月近くがたった。記者は今季から投手担当となり、桑田コーチが何を行い、どう投手陣を立て直していくのかに注目している。投手チーフコーチ補佐として、チームを深く観察した昨季の経験を生かしての指導が続いている。

 桑田コーチの指導の根底には、「対話」があると感じている。特に選手に2軍降格を告げる際は、必ず首脳陣が感じている現時点での課題、改善すべき点を直接伝えてから2軍へと合流させるという。「自分が何をするべきか」ということが明確になることで、すぐに行動に移すことが可能となるのは選手にとっては大きいだろう。

 なぜ対話を重視するのだろうか。「基本的にはベテランの選手も若い選手も『どう思う?』と、どうしたいかをまず聞いて。『こっちはこう思ってるんだけど、どうする?』と、強制的にはやらせないようにしている。自分の気持ちが入ってこないと、良くならないから」。自ら考え、行動させ、そこでヒントを授けることで成長をサポートしている。

 対話は1軍選手に対してだけに限らない。桑田コーチは頻繁に2軍施設のあるジャイアンツ球場に姿を見せる。ナイター翌日であっても関係なく、スタンドから全体を見回したり、直接指導を行っている。今月6日にも姿を見せると、3日の広島戦(マツダ)で12失点(自責3)を喫して2軍降格となっていたドラフト3位右腕・赤星を呼び、数分間言葉を交わした。3日の試合後に「僕も東京ドームに行く前にジャイアンツ球場に寄って、彼のケアもしていきたい」と語っていた通り、プロの壁にぶつかったルーキーへの気配りが行動に表れていた。

 現在、2軍では堀田、赤星、直江、横川ら若手投手がそれぞれの課題に取り組み、再び1軍で輝くための準備を進めている。対話を重ねながら、新たな姿へと生まれ変わっていくG投手陣。その過程に、興味が尽きない。(巨人投手担当・小島 和之)

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