B2仙台89ERS B1復帰の原動力・ベテランを支える藤田弘輝ヘッドコーチの「オンとオフ」

昇格決定から一夜明けて仙台空港に到着した仙台89ERSの選手たち(仙台89ERS提供)
昇格決定から一夜明けて仙台空港に到着した仙台89ERSの選手たち(仙台89ERS提供)
B1昇格を果たし、ブースターに頭を下げる仙台89ERSの藤田HC(右)
B1昇格を果たし、ブースターに頭を下げる仙台89ERSの藤田HC(右)

 B2仙台89ERSが悲願のB1復帰を果たした。16日のプレーオフ(PO)準決勝第3戦で香川を下し決勝(対FE名古屋、20~22日・名古屋市枇杷島スポーツセンター)へ進出。茨城に敗れた昨年のPO準決勝から、ちょうど1年後に昇格を決めた。今季から藤田弘輝ヘッドコーチ(HC、36)が就任。新HCの下で、確実に力をつけたチームの躍進ぶりを東北支局の高橋宏磁記者が「見た」。

 最初から最後まで、仙台89ERSはベテランが頼もしさを発揮した。2戦先勝方式で行われたB2のPO準決勝。1勝1敗で第3戦までもつれた大一番で、経験豊富な2人の主力が躍動した。

 まずは今季から加入したジャスティン・バーレル(34)。序盤から攻撃の中心になって、31得点。65―75で敗れた14日の第2戦では8得点に終わり「自分にガッカリした」という。だが1日の休養で闘争心を呼び戻すと、第3戦はキッチリ雪辱した。

 約28分も出場した主将の月野雅人(33)も、貴重な働きをした。第1クオーターで岡田泰希(22)がファウルを2つ取られる苦しい展開。主将の負担が増えたが、攻守で役目を果たした。両チームを通じ最多となる4本の3点シュートを決めるなど14得点。今季のPOで自己最多得点をマークし、83―69での勝利に貢献した。

 第3戦でチーム1、2位の得点をマークしたバーレルと月野。キャラクターもポジションも違う両選手が、藤田HCに感謝していることがある。それは「オンとオフがハッキリしていること」。今季から就任した藤田HCは、練習時間や方法にメリハリをつけることで、選手のやる気を引き出したという。

 「常に2時間の練習を行うわけではなく、1時間の日もある。疲労がたまっている時は練習の強度を落として、選手の疲労を抜くことを考えてくれる。やらなければいけないことはあるので、ギリギリのところを考えてくれている」と主将。バーレルは過去には故障に悩まされたことも明かし「藤田HCは選手のことをきちんと理解している。ただ一生懸命やるだけではなく、練習でも試合でも賢くやっている」と感謝した。

 中5日でPO準決勝を迎えた香川に対し仙台は中3日。PO準々決勝に続き、第3戦まで戦うことになった。疲労がピークに達した中でも、全選手がハードワークを続けた。自身の方針を貫くだけでなく、選手にも寄り添う藤田HCが、16―17年シーズン以来、6季ぶりのB1をたぐり寄せた。(東北支局=高橋宏磁)

 〇…チームはこの日午後、航空機で仙台空港へ到着。出迎えた約100人のブースターから歓迎を受けた。花束を受け取った月野主将は「B2優勝というもう一つの目標があるので、もう一度気を引き締めて戦い抜きたい」と意気込んだ。その後は仙台放送の「Live News イット!」に生出演。「けがで離脱して貢献できない時期もあった。(加入から)4シーズンかかったけど、やっとチームの一員になれました」と喜んだ。

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B1昇格を果たし、ブースターに頭を下げる仙台89ERSの藤田HC(右)
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