横浜FMは18日、敵地で浦和と対戦する。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)参加による日程変更で行われる一戦。ジュニアユース時代は浦和でプレーし、”古巣対決”となるDF角田涼太朗は、「勝つことで自分の成長を見せたい」と意気込んだ。
5歳下の妹・楓佳はWEリーグの三菱重工浦和に所属するなど、埼玉県出身の角田にとって浦和は「サッカーを始めた頃から身近にあったクラブ。子どもの頃はレッズの試合以外見てなかった記憶がある」と他とは違う気持ちがある。埼玉スタジアムも群馬・前橋育英高時代に準優勝(2年時)の悔しさと優勝(3年時)の歓喜を味わった「特別」な場所だ。東京五輪代表DF橋岡大樹(シントトロイデン)らと同期だったジュニアユースではなかなか試合に絡めず、ユースへの昇格はかなわなかったが、前橋育英高、筑波大と着実にステップを踏んできた。
昨シーズンの浦和戦はベンチ入りがかなわなかったものの、今季はセンターバック(CB)、左サイドバックとしても出場機会をつかみ、チームに大きく貢献。14日の湘南戦(4〇1)では途中出場し、「ほとんどやった記憶がない」右CBに入った。左利きを大きな武器とするが、右CBに入ることで見える光景やプレー選択の違い、「右足を見せることで左足も生きてくる」と右足の精度を高める重要性を感じたという。
「サッカーをやってる以上は目指してる場所」と将来的な日本代表入りも見据える22歳は、「今はチームの中で試合に出る、結果を出すことに必死にやらなければいけない立場」と語る。さらに高いステージへと上り詰めるため、「どこのポジションで出てもアベレージの高いプレーは意識したい。チームのためにってところで先発でも途中からでも関係なく、勝利に絡める動きはしたい」と与えられた役割をまっとうする考えを示した。
まずは4連勝をかけた浦和戦へ集中する。「いい選手がそろっているし簡単な試合にはならない。点を取れれば、後ろが踏ん張れば勝てる。いい形を作りながら後ろは耐えていきたい」と表情を引き締めた。