B2仙台89ERS 6季ぶりB1復帰決定、香川とのプレーオフ準決勝を制し決勝進出

第2Q、バーレル(左)が豪快なダンクを決め、喜ぶ仙台89ERSのオリバー(右から2人目=カメラ・高橋 宏磁)
第2Q、バーレル(左)が豪快なダンクを決め、喜ぶ仙台89ERSのオリバー(右から2人目=カメラ・高橋 宏磁)
B1昇格を決め、喜ぶ89ERSの選手ら
B1昇格を決め、喜ぶ89ERSの選手ら

◆バスケットボールB2リーグ▽プレーオフ準決勝第3戦 仙台83―69香川(16日・高松市総合体育館)

 仙台89ERSが16―17年シーズン以来6季ぶりのB1復帰を決めた。準決勝第3戦で東地区2位の仙台89ERSは、敵地で西地区1位の香川に83―69で完勝。大黒柱のジャスティン・バーレル(34)が7本のダンクなど両チーム最多の31得点を挙げた。福島ファイヤーボンズとの準々決勝に続いて3戦目にもつれた激闘を2勝1敗で制し、20日から敵地でFE名古屋との決勝に臨む。

 勝利の喜びは格別だった。仙台89ERSの選手たちは両手を突き上げ、抱擁を繰り返した。敵地で香川を下して決めたB1昇格。志村雄彦社長(39)の目は真っ赤だった。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC、36)は「本当にうれしい」と、しみじみ語った。

 昇格に王手をかけて迎えた14日の第2戦は65―75。屈辱の記憶を無駄にしなかった。まずは攻撃。序盤からバーレルにボールを集めた。第2戦で8点に終わった大黒柱は第2クオーター(Q)だけで3回のダンクシュートを決めるなど大暴れ。1人で31点を奪った。

 インサイドの守備を固められてもパスを散らし、外からも効果的に得点を積み重ねた。主将の月野雅人(33)が計4本の3点シュートを決めるなど、14得点の活躍。第2Q終了時で56―30と大量リードを奪うと、自慢の守備でも圧倒して逃げ切った。藤田HCは「チーム一丸でやり続けた」と全員に感謝した。

 “ハンデ”もはねのけた。本拠地でのPO準決勝初戦(13日)を中5日で迎えた香川に対し、仙台は中3日。体力面での不安はあったが、第3戦はバーレルはもちろん、主将の月野らベテランが活躍。重圧のかかる大一番で、経験豊富なベテランの存在感が際立った。

 若手も躍動した。昨年末、岡田泰希(22)が特別指定選手として加入。ルーキーは今やチームに欠かせない存在に成長した。一方でチーム関係者は「岡田泰希や田中成也、いい選手が入ってきたのも藤田HCがいたからこそ」と、就任1年目で昇格に導いたその手腕を高く評価する。

 藤田HCは昨シーズン、B1琉球を2季連続での西地区制覇に導いたが、シーズン終了後に退任。その決定は本人にとってもショックだったという。ただ仙台では外国人選手獲得の最終的な決定権を任されるなど、フロントからも信頼された。B1で好結果を出した手腕をB2でも発揮した指揮官は「本当に仙台に来て良かった」と喜びをかみ締めた。

 藤田HCとは2年契約を結んでおり、続投が基本路線。来季も藤田HCの下で戦うことが濃厚だ。まずはB2優勝をかけ、20~22日のPO決勝は敵地で、東地区1位のFE名古屋と激突する。「ここまで来たら、自分たちのバスケットを信じたい。ナイナーズらしいバスケットで優勝を目指したい」と意気込んだ指揮官。今季、東地区では5・5ゲーム差をつけられた難敵も倒し、堂々とB1に乗り込む。(高橋 宏磁)

 〇・・・仙台89ERS・藤田弘輝HC「みんなの目標を達成できてうれしい。(試合は)出だしが全てだった。冷静に40分戦い続けた選手を誇りに思う。(日程的に)きつかったと思うけど、選手はよく頑張った。ここまで長かったけど、今まで89ERSに関わった人たちのおかげ。長らくお待たせしたけど、やっとみなさんとともにB1へ上がれる。まだ決勝もあるので優勝目指して走り続けます」

 ジャスティン・バーレル「とても興奮している。仙台にとって大きな意味を持つ勝利。B1昇格に貢献できてうれしい。(最多得点は)自分だけの力じゃない。チームが力をかけて組み立てたものだと思う」

 ◆仙台89ERS bjリーグ初年度の2005年に設立され、16―17年シーズンからBリーグへ。ホームタウンの仙台市は1889年の市制町村制施行と同時に誕生し、市制100周年の1989年に政令指定都市になるなど、縁のある「89」をチーム名に採用。市民と球団が一体感を持てるようなチームでありたいという願いが込められている。本拠地はゼビオアリーナ仙台

第2Q、バーレル(左)が豪快なダンクを決め、喜ぶ仙台89ERSのオリバー(右から2人目=カメラ・高橋 宏磁)
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