◆関西学生野球春季リーグ戦 第7節3回戦 関大0―7同大(16日・大阪市南港中央)
同大が関大との3回戦に勝利し、勝ち点を4に伸ばした。単独首位に立ち、巨人・小林誠司を擁した2011年秋以来20季ぶりのリーグ優勝に前進(20年春はコロナ禍のためリーグ中止)。京大の優勝の可能性は消滅し、V争いは同大と近大の2校に絞られた。
同大の投打がかみ合い、20季ぶりの優勝に前進した。先発の高橋佑輔(4年)が6回2安打無失点。緩い変化球を交えながらテンポ良く関大打線を打ち取った。打線は1―0の7回に打者一巡の6得点。リーグトップの5勝目を挙げた右腕は「自分の投げた試合で、野手が打ってくれている」とチームメートに感謝した。
愛知県の進学校・豊田西出身。1浪を経て一般入試で合格し、セレクションをクリアして入部した。当初は先輩投手のレベルの高さに衝撃を受けたが「大学野球では、1点を取られない投球をしないといけない」という意識を胸に成長。エースにまで上り詰めた。
チームは立命大との最終節で勝ち点を獲得すれば、全カード勝ち越しでの完全優勝が決まる。「自分がちゃんと投げたら勝てる」。勝ち星をさらに伸ばし、全国の舞台へと導く。(南 樹広)