ミカエル・ミシェル騎手(26)=フランス=が16日、新たな活動拠点とする米国に向けて、フランスを離れた。
米国のエージェントと結んだ契約は5年間。渡米後は当面、ケンタッキー州にあるチャーチルダウンズ競馬場とキーンランド競馬場で、調教とレースに騎乗するという。同騎手はスポーツ報知の取材に、「予定は変わるかもしれませんが、冬はフェアグラウンズ競馬場(ルイジアナ州)で乗ります」と話した。
一方で「米国でも日本語の勉強は続けます」と明言。JRAの通年免許取得を目指す方針に変わりはない。新型コロナウイルスの影響で来日が難しい状況が続いているが、「(JRAの)短期免許での騎乗もですが、試験が受けられるようになれば、もちろん日本に行きます」と改めて強い意欲を示した。
昨年12月の落馬事故で頭蓋骨や鎖骨を骨折する重傷を負ったが、今年3月に実戦復帰した。「米国の競馬は日本と似ていて、レースが速く進み、馬はとても強い。私はただ、自分が成長するように願っています」と新天地でのキャリアアップを誓ったミシェル。ダート競馬の本場で腕を磨きながら、来日の機会を待つ。