「ひまわり娘」のヒットで知られる歌手の伊藤咲子(64)が16日、東京・かつしかシンフォニーヒルズ「モーツァルトホール」で開催された日本歌手協会の創立60周年記念コンサート「歌の祭典2022」で、ひまわりを国花とするウクライナの平和への願いを込めて同曲を披露した。
伊藤はウクライナ国旗の黄色と青色のトップに、ひまわりをあしらったドレスで登場。観客全員がペンライトを振る中、若々しい歌声で同曲を歌い上げ「ひとりでも多くの方に平和への願いが届きましたら、このひまわり娘、うれしいです」と語った。
15歳で日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」で優勝し、芸能界入りした伊藤は1974年4月に同曲でデビュー。イスラエルの作曲家シュキ・レヴィ氏が作曲し、故・阿久悠さんが作詞した同曲は日本歌謡大賞新人賞を受賞するなど自身の代表曲となったが、その後もCMやテレビ番組のBGMに使用されるなど、多くの人に親しまれてきた。
マルチェロ・マストロヤンニ、ソフィア・ローレン主演の名作映画「ひまわり」(70年、ビットリオ・デ・シーカ監督)も日本各地で再上映されるなど、ひまわりがウクライナ支援の象徴となっている。