【巨人】駒田徳広3軍監督インタビュー「快適な反復練習だけでは変われない」3軍の現状語る

スポーツ報知
駒田徳広3軍監督

 今季29年ぶりに巨人に復帰した駒田徳広3軍監督(59)が16日、スポーツ報知のインタビューに応じ、自身の指導哲学や3軍の現状について思いを語った。(取材・構成=片岡優帆)

 ―2月のキャンプでは「和顔愛語」(わげんあいご)という言葉を掲げた。柔らかい表情して優しい言葉でとの意味で、個々のレベルアップのためあえて厳しさを封印。自身の技術向上に興味を持ってもらおうと自主性重視で指導した。

 「そこは継続しています。ただ、自分のコンフォートゾーン、快適な反復練習だけでは変われない。こちらからもっと何かあるだろう、ない?って(ヒントを与えている)。そこは少し変化した部分ですね。色々試して何かを見つけて欲しい。窮屈かもしれないけど、そこを求めていかないと彼らの人生を変えるきっかけにならない。明るく楽しく興味を持ってという中で、そういう厳しさは出てきています」

 ―実戦は主に社会人、独立リーグとの試合でここまで17試合10勝6敗1分け。

 「簡単に負けるようでは困るわけですよ。その刺激はありますね。僕、最初の挨拶で選手に言わせてもらったんですけど、ジャイアンツに入ってきたというのは人の夢を食べてきたんだよと。ジャイアンツに入りたい、プロ野球に入りたいという投手の球を打って、そういう打者を抑えて今ここにいるんだよと。アマチュアの人にやられるということは自分の未来を食べられているということ。それはしっかり感じながらやって欲しいですね」

 ―社会人チームに完封負けする試合もあった。

 「負けている要因は技術じゃなくて考え方。みんなフォームばかり考えるんですけど、ゲームになったらフォームじゃなくてどう考えるか。打者なら、相手はどういう意図でどんな球を投げてきて、それをどう打つかとか。社会人の選手は一発勝負のトーナメントでやっている厳しさが考え方に表れている。若い選手はそこを見習わないといけない。ああダメだったな、で終わったら成長はない」

 ―成長を感じる選手は

 「この数か月、みんな頑張って成長しています。その中でも大津の打撃を見て非常にしっかりした考えを持っているなと感じます」

 ―大津は北海高から昨年の育成ドラフト10位で入団した新人捕手で遊撃も守れる。2月の3軍キャンプでは新型コロナ感染のため3軍にいた小林誠司捕手に積極的に質問して吸収するなど研究熱心な一面がある。

 「体が大きな選手じゃないですし、左右に打ち分けられて粘り強く簡単にアウトをあげない選手、川相昌弘さん(現巨人ファーム総監督)や宮本慎也さん(元ヤクルト)のような打者にならないといけないんだよと伝えた。そしたら自分でよく考えて打撃を変えてきた。もう少しこういう方法でやった方がやりやすいなとか、そうやっていけば伸びていくと思います」

 ―17歳の右打者ティマを4番起用することが多い。

 「そういう中で歯を食いしばって強くなって欲しいなと。三振してもいいよ、下を向くなよと。原監督も3軍の映像を細かくチェックされていて『詰まることを怖がって合わせにいってるね』『もっと強く振らさないと』といった助言を頂きます。大変ありがたいことで、選手たちには『1軍の首脳陣も君たちの姿を見てるよ』と伝えています」

 ―石田(東海大相模)、代木(明徳義塾)、花田(広島新庄)、育成選手の京本(明豊)ら投手の高卒ルーキーも実戦デビュー。順調に階段を上っている。

 「仲良くやりながら彼らの中で非常にいい競争意識がありますね。技術の指導は投手コーチに任せていますけど、僕がよく投手に言うのは、プロ野球の投手って野球が一番うまい人なんだよと。僕も高校の時は投手でしたけど、昔は投手だったという野手は多いと思う。それぐらいプロの世界で投手をやるのはすごいこと。だからマウンドに上がったら年齢関係なく、この9人の中で自分が一番うまいんだ、そのぐらいの気持ちで堂々とやってくれと」

 ―今後に向けて。

 「(現在1軍で打率3割3分3厘と好調の)岸田はファームにいて結果が出ない時期もあったけど、考えてバットを短く持つようになった姿に伸びしろを感じます。3軍の選手も何か伸びしろを感じさせる選手にするのが僕の仕事だと思っています。それは結果だけじゃない。考え方も含めてシーズンが終わった時に来年も契約してチャレンジさせましょう、と思わせるような選手ですね。二岡2軍監督も2、3軍の入れ替えを積極的にやってくれています。選手たちは貪欲にやって欲しいですね」

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