J3カターレ富山は5得点で快勝 川西翔太が3戦連続ゴール、アルトゥール・シルバは初得点

スポーツ報知
ベンチメンバーからサイレント・トリートメントを受ける川西(18番)

◆明治安田生命J3リーグ ▽第9節 富山5-1YS横浜(15日、富山県総合運動公園陸上競技場)

 11位のカターレ富山は、5-1で最下位のYSCC横浜に快勝し、順位は9位に浮上した。前半7分にDF鹿山拓真(25)がJ初ゴールで先制すると、次々にゴールラッシュ。2トップの位置に入ったMF川西翔太(33)が2ゴールを挙げれば、横浜FCから加入したMFアルトゥール・シルバ(27)も移籍後初ゴールを決め、2375人が訪れたスタンドを沸かせた。1試合5得点は3年ぶりで、チームタイ記録。石崎信弘監督は「前節は鹿児島に1-4とふがいなく負けてしまい、必ず勝たないといけない試合だった。最近はセットプレーで点が取れてなかったので良かったです」と明るい表情で振り返った。

 昨季のJ3得点王、川西が3試合連続ゴールで勝利を引き寄せた。後半6分、ゴール前に流れてきたボールを右足で合わせて1点目を挙げると、同13分には相手DFを鮮やかなドリブルでかわして2点目をゲット。川西は「パスという選択肢もある中で、シュートの確立の方が高いと考えてシュートを選んだ。自分よりも、チームで得点することを考えています」と話す。チームの雰囲気も最高で、2点目を取った後は、ゴール後に本人を無視する大リーグ流のサイレント・トリートメントも。「みんな全然、来てくれないと思って。そしたら、(松岡)大智がめっちゃニヤニヤしてたから…」と苦笑いを浮かべた。

 川西はプロ12年目を迎え、Jリーグ通算52得点に到達。J3岐阜に在籍した20年には10点、21年には13点で得点王を獲得。今季は9試合で4得点と好調をキープする。「ポジションの関係もありますが、この歳になってゴールが増えてきて、まだ出来るのかなと思います。居残り練習で(大野)耀平や(末木)裕也とシュートやパスの練習をして、プレーの質を深めたり、意識を高く持つようにしている。石さんの練習は厳しく、前日まで身体はキツいですが、試合にもいい影響が出ているのかなと思っています」と振り返った。唯一の悩みは、家族と離れて暮らすこと。「家がまだ見つかっていないので、なかなか引っ越しが出来ていなくて…。寂しいので、早く家族と暮らしたいです」と、今は選手寮で“単身赴任”しながらチームを支えている。

 開幕から9試合を終えて4勝4敗1分で9位と、J2昇格には厳しい位置となっているが、J1で活躍してきたMFシルバは5日の鹿児島戦で今季初出場を果たし、この日は後半22分から途中出場。180センチの高さを生かした豪快なヘディングシュートを披露した。春先の合宿で故障して出遅れていたシルバは「得点できたのはすごく嬉しいが、チームが勝てたのがもっと嬉しい。コンディションは上がっており、もっといいプレーが出来ると思う」と力を込めた。さらに184センチのブラジル出身FWルイス・エンリケ(24)も初出場を果たし、フィジカルの強さを発揮。石崎監督は「今日の場合で言うと、FW吉平、川西に高さがない分、高さのあるシルバやエンリケが関わってくれば、クロスからの得点も増えてくると思う」と期待すれば、川西は「選手も復帰してきて、代わりに出た選手が結果を出せている。いい競争が出来ています」と手応え。選手層の厚みを増しつつあるカターレが、攻撃力アップで上位浮上を目指す。(中田 康博)

▼初のキャプテンマークを巻いたFW吉平翼(24)「(ロッカーに)置かれていて、いたずらだと思っていました(笑い)。監督からは何も言われなかったが、チームの雰囲気を作ってくれと、勝手に解釈してプレーしました」

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×