◆JERAセ・リーグ 巨人3―9中日(15日・東京ドーム)
打線が奮起し連敗は3でストップした。序盤から巨人の先発・高橋を攻め込み、攻撃の手を緩めることなく今季2番目に多い17安打を放った。先発・柳も7回2失点にまとめ4勝目。新型コロナに感染し主力4選手がチームを離脱する危機的状況だったが、神宮、東京ドームと続いたビジター6連戦を3勝3敗で乗り切った。
豪快な助っ人の2者連続アーチも飛び出した。ビシエド、A・マルティネスが初アベック弾。開幕から不振が続いていたビシエド、高橋周が3安打と躍動した。根尾も2打席連続適時打を放つなど、再昇格後は攻守で存在感を際立たせている。
以下、指揮官の一問一答。
―序盤からいい形で得点できた。
「昨日と同じ展開だったので、油断はできなかった。その後なんとか1点でも取れるようにと。選手もそういう気持ちが強かったかな」
―ビシエドが復調気配。
「なんとかいいきっかけにしてもらいたい。打席によって投手によってちょっと前に行っているなというときはある。今日は1ボールから打ったホームランも良い形。あとはこれからも我慢できるか。打てば変わってくる。フリー打撃でも良い感じになってきた。このまま上がっていくことを願います」
―根尾にも2本適時打。
「いいタイムリーも打った。1打席1打席厳しく内容を見れば二ゴロを打ったところは、狙っていないボールを打ったりはある。打ちに行く中でストライクボールの見極めが(適時打を)2本打っているのでできてこないと。厳しく言えばね。ただ今日はチャンスでよく打った。自信にしてもらいたい」
―昨日は好機で凡退だったがこの日もスタメン起用。
「伊藤という選択肢もあったんですけど、続けて使っていく中で、どこかでつかんでもらいたいという意味を込めて出している。そこで結果ができたことはよかった」
―変わってきている?
「練習を見ても変わっているんですけど、試合になると結果がほしいので、下でやってきたよりも力んでしまう。でも確実に成長している」
―コロナで離脱しているメンバーが戻ってきた場合は。
「継続してもちろんショートはやらせる。今は三ツ俣も頑張っている。外野であれば打てないといけない。ショートであればある程度守りも。完璧にはすぐには無理ですが、ある程度信頼できるようになれば使いたいと思っています。練習をさせながら。打つ方が良い形になってくれば」
―7回2失点の柳は。
「相当立ち上がり慎重になっていた。早い回に点をとったので余裕まではいかなくても、7回まで投げてくれて助かりました」
―3勝3敗で乗り切った。
「コロナで不在の中、いいとは思いますけど、昨日は勝てている試合を落としている。打つべき人が打てば、点が入るように野球はなっている」