将棋の第7期叡王戦五番勝負第2局が15日、愛知県名古屋市の「名古屋東急ホテル」で指された。藤井聡太叡王(19)=竜王、王位、王将、棋聖=が、千日手成立の指し直しの末、後手の出口若武(わかむ)六段(27)を破り、開幕2連勝で叡王初防衛へ王手をかけた。
千日手成立局は昼食休憩後から後手・藤井がやや優位で進めていたが、逆転へ飛車を生かしたい出口と、馬を取られないとする藤井が、矢継ぎ早に同一手順を4回繰り返した。30分後の午後5時6分から、先後を入れ替えて指し直し。再び相掛かりで進行したが、またも五冠王が優位に立ち、まだ誰も果たしていない叡王防衛に、あと1勝とした。
対する出口は指し直しでの反撃チャンスを生かせず、悲願の初タイトル戦で早くもカド番に追い込まれた。
第3局は24日、千葉県柏市の柏の葉カンファレンスセンターで。