◆パ・リーグ 日本ハム10―2ソフトバンク(15日・札幌ドーム)
ソフトバンクが今季初の同一カード3連敗を喫した。楽天が連敗を4で止めたため、再びゲーム差は4に広がった。
先発・石川が誤算だった。初回に柳田の6号2ランでいきなり援護をもらったが、2回に松本剛のタイムリーを浴びた。なおも2死一、三塁で日本ハムの重盗に対し、捕手の甲斐がピッチャーカットの送球を投げたが、よけてしまう痛恨のサインミス。あっさりと同点に追いつかれた。
3回には先頭・清宮への四球と万波の内野安打で2死一、二塁とされると、浅間に右中間への2点適時打を浴びた。4回にも無死一、三塁から今川にスクイズを決められ、5失点目。続く清宮に死球を与えたところで、降板を告げられた。
さらに2番手・松本が2死から重盗を決められると、万波に右中間への2点三塁打を許し、石川は7失点。松本が石井にも右前適時打を浴びると、6回には板東が万波に5号2ランを浴びた。
藤本監督は5回の先頭だった甲斐に代打を送ると、24打席連続ノーヒットとなった三森も5回の守備から代えた。リフレッシュの可能性もあるが、精彩を欠く選手に対して、カンフル剤を打ったと見られる。
東浜のノーヒットノーラン達成の快挙で11日の西武戦(ペイペイD)を7連勝で飾った後、一気に投打の歯車がかみ合わなくなった。藤本監督は前日(14)の試合前に日本ハムのBIGBOSS野球について「何も感じない。普通にセオリー通りの野球をやってきているんじゃないですか」と話していたが、重盗、スクイズと翻弄された。
チームは最大10あった貯金が7まで減った。16日には北海道から沖縄入りし、17日からの西武2連戦(那覇)に備える。