◆栗東S(4歳以上オープン、5月15日、中京競馬場・ダート1400メートル=稍重)
砂の大激戦は酒井学騎手が手綱を執ったレディバグ(牝4歳、栗東・北出成人厩舎、父ホッコータルマエ)が、大外一気の末脚を繰り出して快勝した。勝ち時計は1分23秒0。
ベテランらしい柔軟な判断が勝利を呼び込んだ。「スタートして行き切れなかったが、これは確実にペースが速いと思って。しまいで脚を使えるかどうかと。外へ持ち出すと反応が良く、よしっと思ったらステッキを落として…」
そんな出来事もご愛嬌(あいきょう)とばかり、強烈な末脚で決めた。
「具合がよくなってきた。はまればいい脚を使ってくれます。これで脚質に幅が出ました」混戦を断った個性派とベテランのコンビが、今後も砂の短距離路線で輝きを放つ。