【番記者の視点】川崎「ダミアンまだ3得点」が示す今季のチームカラー 暫定2位で勝負の中盤戦へ

スポーツ報知
レアンドロダミアン

◆明治安田生命J1リーグ▽第13節 川崎2―0福岡(14日・等々力陸上競技場)

  川崎は福岡を2―0で下し、3連勝を飾った。この日が今季リーグ戦12試合目となり、全34試合中、3分の1を終えたことになる。8勝2分け2敗、1試合消化の多い首位鹿島と勝ち点2差の2位で「序盤戦」を終え、「中盤戦」へと戦いの場を移す。

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 FWレアンドロダミアンの得点数が伸びていない。昨季23得点を挙げたストライカーは、ここまで出場12試合で3得点。単純計算で、年間8~9ゴールのペースである。3ゴールのうち1点はセットプレーから(FC東京戦)で、1点は相手GKの判断ミスが絡んだもの(G大阪戦)。「流れの中で相手を崩して最後に仕留めた」ゴールは1点しかない(柏戦)。

 不調に陥っているかというと、決してそうではないと思う。かといって、「ケチャドバ」と言われるような、1点決めればドバドバと点を取るような雰囲気でもない。

 とにかくマークがきつい印象を受ける。ただDFが密着してくるだけでなく、ダミアンへのくさびのパスを出させないような守り方を徹底してくるチームもあった。ダミアン自身も「(マークがきついのは)今までのメンバーと比較すると、特別な選手がそんなに多くないからだろうと思う」と冷静に分析している。ここで言う特別な選手とは三笘薫だったり、旗手怜央だったり、田中碧だったりを指すと思われる。

 しかし、「特別な選手」が昨季途中から相次いでチームを離れ、エースが3分の1の日程を終えて3ゴールという現状ながら、チーム合計19得点という数字は横浜M(23点)、鹿島(21点)に続くリーグ3位の成績だ。まずまずと言える。

 チーム内得点王はダミアンとマルシーニョ(3点)だが、合計10選手がゴールをマークしている。リーグ戦に出場したフィールド選手は21人なので、およそ半数がゴールを決めた計算になる。前節の清水戦で脇坂泰斗、今節で遠野大弥が得点を記録し、2試合続けてインサイドハーフの選手がゴールを挙げたことに、鬼木達監督も手応えを示すコメントをしていた。

 また、9選手にアシストが記録されている点も興味深い。最前線のダミアンへのマークがきつくなる中、圧倒的ではないものの、ある程度は「どこからでも攻めることができて」「どこからでも決められる」と言える攻撃が数字上、構築できている。

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 「中盤戦」は18日の神戸戦からスタートする。連戦が続いたり、代表ウィークによる長期中断があったりと、いずれにせよチームとしての力が試される期間となりそうだ。

 ダミアンの得点数が増えていかない限り、俗に言う「圧勝」は難しいかもしれない。しかし、多彩な攻めから“日替わりヒーロー”を生み、コツコツと勝ち点3を積み重ねていくことはできる。そしてその状況が続けば、相手も周りに気を配らねばならず、ダミアンへのマークも緩んでいくに違いない。昨季までのような完成されたチームではない分、「現状打破」へのトライをガムシャラに続けていくことが、リーグ3連覇への道を切り開いていくはずだ。(川崎担当・岡島 智哉)

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