◆サッカー 静岡県高校総体(14日、静岡北グラウンドほか)
開幕し、1回戦8試合が行われた。静岡北(中部7位)が富士東(東部8位)を5―0で下し、初戦突破した。開始早々、主将のFW西尾飛来(ひらい、3年)が自ら得たPKを決めて先制すると、前半15分までに3ゴールを奪い、試合を優位に進めて快勝した。
電光石火の先制弾だ。前半1分だった。静岡北のFW西尾が自身で獲得したPKを、冷静にゴール左へと蹴り込んだ。「1点目で勢いをつけられた。全員がゴールに向かう姿勢を見せていた」。主将の一発がチームを目覚めさせた。
チームメートが続いた。前半12分に左サイドの崩しからMF市川晃誠(3年)が決めると、同15分にもDF谷春和(3年)が、3点目をたたき出した。「1点目が大きかった。全員の気持ちが入っていたいい試合だった」と、千嶋武甲(たけまさ)監督(48)が絶賛。その後も2点を加点するゴールラッシュで、3月の練習試合では1―3で敗れた相手にリベンジした。
連戦となる15日は清水桜が丘と対戦する。昨年は2回戦で袋井に2―4で敗れた。「きょうの勢いで桜が丘を倒したい。あしたは、きょうほどボールを持てないかもしれないけど、守備で無失点に抑えて、まずは先輩たちを超えたい」と、西尾主将が力を込める。最高のスタートを切った静岡北が、強豪撃破を企てる。