豊昇龍V争い名乗り…叔父の元横綱・朝青龍ばりの気迫で阿炎との2敗対決を制しトップと1差

スポーツ報知
豊昇龍(左)が寄り切りで阿炎を破る(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽夏場所7日目(14日・両国国技館)

 小結・豊昇龍が関脇・阿炎との2敗対決を制した。突き押し自慢の相手に仕事をさせずに寄り切り。単独トップだった東前頭11枚目・碧山が敗れたため全勝が消え、1差に迫った。元横綱・朝青龍を叔父に持つ22歳の新鋭が、優勝戦線をおもしろくしていく。横綱・照ノ富士は東前頭4枚目・遠藤をはたき込んで連敗はせず。大関・正代は早くも6敗目を喫した。トップは1敗で碧山と佐田の海の2人、2敗で続くのは照ノ富士、豊昇龍、大栄翔ら7人。

 尊敬する叔父、元横綱・朝青龍ばりの気迫で、豊昇龍が勝負を決めた。阿炎との立ち合いは「一歩目の突きを受けないようにずらしていきました」と、もろ手突きをかわして右を差し、ガッチリとまわしを取った。それを嫌って左に逃げ回る相手にも、強じんな足腰で辛抱。最後は力強く寄り切った。完勝で2敗を守り、「体の動きも悪くないので、この気持ちで最後まで頑張りたい」と、表情を引き締めた。

 この日のNHKのテレビ中継では、取組後にサプライズがあった。インタビュールームに呼ばれると、待ち構えていたのは叔父のライバルだった間垣親方(元横綱・白鵬)。史上最多45度優勝を誇る大横綱から「速攻相撲で(朝青龍に)似ていましたね」と評価されると、豊昇龍は「そうですか?」と、叔父そっくりな笑顔を浮かべた。異例のインタビューには「ビックリしました。うれしいというよりは、ちょっと緊張するので…。でも力にはなりますね」と喜んだ。

 地道な体づくりが立ち合いの力強さ、鋭さを生み出している。現在は体重141キロとなった豊昇龍を支えているのが、日体大柏高(千葉)時代から磨いた料理の腕前だ。就寝前に、肉主体のモンゴル料理を作って食べているという。夜食効果で徐々にパワーアップ。「いきなり太っているわけではなくて、順調に太ってます」と、昨年秋場所から半年以上をかけて9キロ増やした。

 中日を前に全勝が消え、大混戦の様相。トップに1差と迫り、小結2場所目で主役候補に名乗りを上げた。「(今場所5勝目?)いいんじゃないですかね。僕自身は一日一番と思って頑張りたい」と豊昇龍。通算25度優勝した偉大な叔父の背中を追う。夢の初賜杯へ、そのDNAを受け継ぐ22歳の闘志は誰にも負けない。(竹内 夏紀)

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