【巨人】中田翔が逆転満塁ホームラン「(前日の)バントの次に興奮しました」3年ぶり5点差以上の大逆転勝利

スポーツ報知
7回1死満塁、逆転満塁本塁打を放ちガッツポーズで生還する中田翔(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ 巨人7―6中日(14日・東京ドーム)

 巨人が中日戦で中田のグランドスラムによって今季最大の5点差をひっくり返し、3連勝を飾った。3点を追う7回、絶好調ポランコの適時二塁打で2点差に迫ると、岡本和敬遠後の1死満塁から中田が4号逆転満塁本塁打を放った。13日に1軍復帰後初アーチを放った大砲は、移籍後初の2戦連発にこの日も雄たけびを上げた。チームは今季13度目の逆転勝ちで5カードぶりに勝ち越し、首位ヤクルトを0・5差の3位で追走している。

 オレンジタオルが大きく揺れる球場の中心で、中田は感情を爆発させた。3人の走者が待つ本塁へ跳びはねるように生還すると、「よっしゃー!」という叫びとともに右手を強く握りしめた。「興奮してたんであまり覚えてないですけど、すごく気持ちよかった」。お祭り騒ぎのベンチに戻ると、今度は笑顔でハイタッチを繰り返した。

 2点差に迫った7回。直前の岡本和が2球ボール後、申告敬遠で1死満塁で打席に立った。「頭に入れていたシチュエーションだったので冷静に打席に立てた」。1―1からの3球目。祖父江の甘いスライダーを仕留め、左中間席へ4号逆転満塁本塁打を突き刺した。

 前日13日にはプロ15年目で初の送りバントを成功させ、さらに1軍復帰後初アーチもかけた。2日連続の雄たけび弾に「バントの次に興奮しました」と久しぶりの“中田節”も飛び出した。巨人移籍後初の2戦連発&今季2本目の満塁弾は、7点差を逆転した19年8月9日ヤクルト戦(東京D)以来となる5点差以上の大逆転勝利につながった。

 雪辱の思いもバットに込めた。6回表を終わって0―5と劣勢。その裏、1点を返してなおも無死満塁では二飛に倒れ、自分への怒りをにじませていた。

 大不振のまま巨人加入1年目を終えた昨年。シーズンオフに自宅で全打席の映像を見返した時「顔が死んでいたんですよね。今までだったら自分が見ても『この打席悔しかったよな』と分かるけど、去年はその打席が1打席もなかった」。画面に映る姿にがく然とした。ただ、今はそんな姿はない。「本当に悔しかったけど、同じような場面で回ってきたので、絶対にやり返してやろうという気持ちで打席に立った」。目が死んでいなかった。堂々と主役になった。原監督も「起死回生でしょうね」とうなずいた。

 首痛などによる打撃不振で4月22日に出場選手登録を抹消されたが、10日に1軍復帰後は4戦で打率3割8分5厘、2本塁打、7打点。試合前は約900グラムの通常のバットより重い、約1・5キロの長尺バットでのティー打撃を取り入れ、最短距離でバットを出す練習に取り組む。「まだまだ油断できないですし、日ハム時代から、こうやって油断して調子に乗ってまたアカンくなるケースもある。日々精進してやっていきたい」。逆転劇は12球団最多の13度目。打者としての本能を呼び覚ました背番号10が、チームを押し上げていく。(後藤 亮太)

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請