◆大相撲 ▽夏場所7日目(14日、東京・両国国技館)
西前頭12枚目・佐田の海(境川)が、全勝の東同11枚目・碧山(春日野)を引きずり下ろしてトップに並んだ。突き押しの相手に力強く踏み込んで前へ。最後は相手の引きに乗じて押し出した。「頭を上げないようにと思って。我慢して取れました」と、うなずいた。全勝の相手だったが「相手も好調ですけど、自分も5勝1敗で好調だと思って行きました。その辺はあまり気にならなかったです」と胸を張った。
今場所4日目の11日に35歳の誕生日を迎えたベテランが、主役に名乗りをあげた。「立っているだけで足の裏全体が土俵をつかむというか、包んでくれている感覚ですかね。土俵の砂を自分の足が包んでくれているような感覚。かんでいるというより、勝手に包んでくれているので、あとは力を入れたら足の感じが決まるというか」と独特の表現で好調ぶりをアピール。トップに並んだことに関しては「半分も終わってないし、勝ち越してもないので、そんなことは全く気にならないです」と意識していない様子だった。