◆JERAセ・リーグ 巨人7―6中日(14日・東京ドーム)
最大5点リードをひっくり返され、立浪竜が3連敗を喫した。
3点リードの7回。立浪監督は満を持して11試合連続無失点だった祖父江大輔投手を投入。勝ちパターンで逃げ切りをもくろんだが、ポランコの適時打で2点差に。指揮官は続く4番・岡本和に対して2ボールとなったところで申告敬遠を選択。しかし、1死満塁から中田に2試合連続アーチとなる痛恨の逆転満塁本塁打を浴びて一気に逆転された。
6回途中2失点と好投した先発・高橋宏斗投手の3勝目が消滅。打線は高橋周が今季初アーチとなる1号2ラン。岡林が猛打賞、A。・マルティネスがマルチと攻撃陣も奮起したが、投打がかみ合わなかった。
以下、立浪監督の一問一答。
―7回に祖父江が捕まった。
「しょうがない。自分が(岡本和を)2ボールになったから歩かせて。併殺のチャンスもあるし、そういう選択して。それが結果満塁本塁打に。良かったのか悪かったのかは、結果なんで。そこで祖父江が打たれたのでしょうがない。しょうがないで済ませたらいけないが、打った方が立派ですよね」
―開幕から無失点が続いていた。祖父江の信頼は今後も変わらない。
「1年間やってもらわないといけない。尾を引かないように、次の登板で。またそういうところでいきますから。頑張ってくれればいいかな」
―捕手の違いはあるか。
「木下とのね。多少はあるでしょうけど、首を振って自分の選んだ球を投げた。多少はあるかもしれないが。それくらい経験のある投手ですから」
―中田、岡本のどちらと勝負するかを考えて、中田を選択した。
「最初は(岡本和に)勝負だった。2ボールになると、確率から考えると岡本の方が本塁打の確率があると思った。2ボールになった時点でちょっと1発を警戒しながら、逆転の走者というリスクも分かっていた。今の確率から自分はそういう選択。これは間違っていない」
―先発・高橋宏は。
「立ち上がりから真っすぐもフォークも振らすことができた。球数が多くなったところでね、多少へばりもあった。何とか6回投げ切らせたかったが、四球を出したので代えました」
―マウンドで話した言葉は。
「この回まで代えないと。ちょっと奮起をうながしたんですが。中島に四球を出したあたりではちょっと弱気な姿が映った。だから代えました」
―高橋周平にも本塁打。
「何かいいきっかけにしてくれればいいな」
―9回は三ツ俣に代打・福留。
「三ツ俣で送る選択肢もあったが、一気に勝負をかけたかった。結果は中飛だったが。ちょっと前に飛ぶようになってきた。これから期待したい。(ノーステップも)追い込まれてからね。練習からそういう風なことも取り組んで色々やっている。打つ事は難しいが。まだヒット出ていなくて。ああやってそこそこの捉え方になったので、次からは期待したい」
―明日は柳で勝ちたい。
「今日も本当は勝たないといけない試合だが落としてしまった。切り替えてまた明日。このメンバーでなんとか点を取って、相手より少なく、点数を与えないように。やることは変わりないです」