吉本新喜劇とアイドルグループ・NMB48がコラボした異色ミュージカル「ぐれいてすと な 笑まん」(上演台本・演出・振付=玉野和紀)が14日、クールジャパンパーク大阪WWホールで華やかに初日の幕を開けた。
事故に遭って1年間も昏睡状態だった新喜劇座長・川畑泰史(本人)が目を覚ますと、国内には笑うと感染が広がる「アホナウイルス」が国に潜伏しているとのウワサが立っており、新喜劇は打撃を受け、NMBも笑顔なしのパフォーマンスを強いられ…というストーリー。劇中劇の新喜劇に渋谷凪咲らが登場したり、川畑と妻役の加藤夕夏が“歌うま”のデュエットするなど、多彩な場面を展開。メンバー総出演の群舞も見どころになっている。
上演前の通し通し稽古終了後、脚本も手がけた川畑は「初めての試み。ネタのところが歌、ダンスになったりして、受け入れてもらえるのかというのが正直なところ」と不安も口にしたが、自身が大のNMBファンでもあり、「めちゃくちゃ楽しい。みんな好き」と役得にデレデレだった。
渋谷は前日のリハーサルの途中、出番のない時に客席から見たと言い「めっちゃ面白いです! ちゃんとミュージカルと新喜劇とNMBが、きれいに一番いい状態で混じり合っている。新しい舞台。ぜひ一歩、足を踏み入れてほしい」とアピール。すっちーも「大阪名物ミックスジュースみたいな感じ」とうなずき、「NMBの基本は歌とダンス、新喜劇は基本、お笑い。苦手な部分をお互い助け合って」とコラボ効果を語った。
それでも稽古は大変で、川畑は「新喜劇はほぼゼロに近いので、めちゃくちゃやりました。家での個人練習なんて新喜劇ではやらないのに」。75歳の大ベテラン・末成映薫(ゆみ)は1日に12時間も練習に費やしたようで、島田珠代が「新喜劇の合間も稽古していた。頑張りを見てあげてほしい」と代弁していた。
同ホールで22日まで(17、18日休演)。東京・明治座で26~29日に上演。