パラトライアスロン ウクライナ選手が出場 反戦願いデモにも参加「私は盲目ですが、私は戦争が見えます」

レース後取材に応じるウクライナ出身のアナトリー・ワルフォロミエイエフ(左)
レース後取材に応じるウクライナ出身のアナトリー・ワルフォロミエイエフ(左)

 パラトライアスロンの世界シリーズ横浜大会が14日、横浜・山下公園周辺特設コースで行われ、ウクライナ出身のアナトリー・ワルフォロミエイエフが男子視覚障害に出場。1時間2分11秒の4位でゴールし「3回目の横浜のレース、またこうして出場できてうれしい。残念ながらウクライナから横浜に入ることはできなかったけど、リザルトには満足しています」と語った。

 ウクライナは、2月下旬からロシアによる軍事侵攻を受けている。キーウ出身のワルフォロミエイエフは、2月上旬からトルコで合宿を行っていたため家族とともにトルコにとどまり、今大会に向けても同国から来日したという。母国の現状には心を痛めている様子で「21世紀にこのような戦争が起こることは信じられない。ロシアとウクライナの両方の国でたくさんの人が死んでいる。2つの国の人が死なないこと、それが止まることを祈っています」と神妙に語った。

 ガイドの男性によれば、トルコにあるロシア大使館の前での反戦デモにも参加。プラカードなどを掲げながら、ワルフォロミエイエフも「私は盲目ですが、私は戦争が見えます」と訴えてきたという。母国には、ボランティア組織などを通じて物資の支援などに尽力していることも明かした。

 今大会は組織委員会が、ウクライナ選手の渡航費や大会期間中の滞在費などを支援。ガイドの男性は「今、ウクライナ支援の基金が立ち上がって、そういった基金のおかげでこうして試合に出られている。本当に感謝しています」と頭を下げた。ワルフォロミエイエフも「トライアスロンをする上で支援をしてもらっていることに、感謝しています」と述べ、「競技を続けて、またパリ五輪に向けて出場できる機会を考えながら、進んで行けたら」と前を向いていた。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請