北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、国内で4月末から「原因不明の熱病」が全国で爆発的に拡大し、18万7800人余りが隔離されて治療を受けており、6人が死亡したと報じた。
コリア・レポート編集長の辺真一氏は、今回の発表について「(感染は)非常に深刻な状況。珍しくデータを公開したことは驚きで、金正恩氏はパニック状態ではないだろうか」と分析した。
発表がこのタイミングになったことには「4月下旬の軍事パレードなどを開催したことを踏まえると、その時点では感染は拡大していなかったのでは」と指摘。「(パレード参加、観覧のため)地方から平壌に多くの人口が移動したことでクラスターが発生したと考えられます」と説明した。
韓国は北朝鮮に対する支援を表明したが、辺氏は「基本的に自力で乗り越える考えを持っているので、受け取らない」と断言。「核爆弾の発射実験などができなくなる」ことが理由という。今後は、地域を封鎖し外出規制などを徹底するため「これ以上は感染者は増えないでしょう」と予測した。