【巨人】戸郷翔征、12球団単独トップ5勝目!前日菅野の好投刺激「気持ちが入らないわけはない」

スポーツ報知
5勝目を挙げた戸郷は5つの星を手に笑顔(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ 巨人5―2中日(13日・東京ドーム)

 打者の狙いを読み取り、自分自身と闘いながら戸郷は粘った。同点の7回。球数が100球を超えたが淡々とアウトを重ね、最後は溝脇を147キロ直球で左飛に仕留めた。その裏に代打を送られたが、この回に打線が勝ち越しに成功。7回5安打2失点で大野雄に投げ勝ち、両リーグ単独トップの5勝目をつかんだ。お立ち台では「苦しい試合でした」と本音がこぼれた。

 中8日のマウンドだったが、状態は良くなかった。フォークで空振りが奪えず、今季5回以上投げた6試合中最少の2奪三振。打者の狙いを外し、スライダーの割合を増やすなどしたが、味方が先取点を奪った直後の2回に同点とされ、6回2死ではビシエドに失投のフォークを同点ソロとされた。原監督は、将来のエース候補と期待するからこそ「点の取られ方という点においては決して褒められたものではない。詰め、勝負という点において、自分に厳しくやってもらいたい」と指摘。右腕も6回の被弾を「ああいうのを少なくしていかないと勝ちが巡ってこない」と猛省した。

 苦しい投球を強いられても、粘れるだけの強い気持ちがあった。チームが5連敗中で迎えた前日12日のDeNA戦(横浜)。右肘違和感から復帰した菅野が、降雨の悪条件の中で6回1失点と気迫の投球を見せて連敗を止めた。その背中からチームを背負う覚悟を感じ取り、自然と気持ちが高ぶった。「やっぱり菅野さんが気持ちで抑えて勝った試合の次の日に、気持ちが入らないわけはない。粘りながらいい投球ができた」。尊敬するエースに続いた。

 これで今季7登板中6度のクオリティースタート(6回以上自責3以下)。開幕からただ1人、先発ローテを守って安定した投球が続いているが、右腕は首を横に振った。「7試合、全部で点を取られている。何とか野手、中継ぎの方にも、もっと楽に次の日を迎えてもらえるような投手になりたい」。目標とする最多勝へ―。厳しい指摘や反省を、戸郷なら成長の糧に変えられる。(小島 和之)

 ◆清水隆行氏 5勝目をあげた戸郷翔征の粘りを評価 「楽なマウンドではなかったと思う」

(野球評論家・清水隆行)

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請