◆JERAセ・リーグ 巨人5―2中日(13日・東京ドーム)
弾丸ライナーが、オレンジ一色の右翼席に飛び込んだ。初回先頭。1ストライクから大野雄の141キロ高め直球を強振し、先頭打者本塁打を放った。「浮いてきた甘い球をしっかりと仕留めることができました。先制できてよかったです」。12戦ぶりの8号ソロは、21年8月31日ヤクルト戦(岐阜)以来、巨人移籍後2本目、プロ通算7本目の先頭打者弾となった。
強烈な先制パンチにもなった。相手左腕は前回登板で10回2死まで完全投球を披露し、この試合前の時点で14イニング連続無失点。圧倒的な投球を続けていたが、3月25日の開幕戦の1打席目でも対戦し、22年1号を放っている丸が再び豪快な一撃を見舞った。「トップバッターとして最初の打席でチームに勢いをもたらすことが大事」と話してきたが、不動の1番・吉川が戦線離脱している中、2戦連続1番起用に“一発回答”をみせた。
5、7回には四球で出塁するなど、存在感を放った。吉川に加え、主将の坂本も右膝内側側副じん帯損傷でリハビリ中と苦境が続いているが、丸はここまでチームで唯一の全試合で先発出場を続けている。「何とか自分や(岡本)和真がチームを引っ張っていけるように頑張りたい」。頼れる仲間が戻ってくる時まで、先頭に立ってチームを支えていく。