【巨人】中田翔「オリャーッ!」40日ぶり一発 プロ通算6245打席目で初の犠打も決めた

スポーツ報知
8回無死一塁、中田翔は左中間に3号2ラン本塁打を放ち、雄たけびを上げる(カメラ・堺 恒志)

◆JERAセ・リーグ 巨人5―2中日(13日・東京ドーム)

 巨人が中日3連戦の初戦をものにした。丸の通算7本目となる初回先頭弾で先制すると4回、プロ15年目の中田の初犠打から追加点。同点の7回、ポランコの適時打で勝ち越すと、8回には中田が10日の1軍再昇格後初となる3号2ランを叩き込んで試合を決めた。先発の戸郷は7回2失点で両リーグ単独トップの5勝目。2連勝で、試合のなかった首位・広島とのゲーム差を1に縮めた。

 腹の底から「オリャーッ!」と雄たけびを上げた。今までの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、中田がオレンジに染まった左中間席に向けて、ど派手な放物線を描いた。「最高の結果になって良かったです」。スタンドのボルテージが最高潮に達する中、かみしめるようにダイヤモンドを一周。ベンチに戻るとようやく笑顔が広がった。

 1点リードの8回無死一塁。山本の初球148キロ高め直球を仕留め、3号2ランを放った。4月3日の阪神戦(東京D)以来、40日ぶりの一発は、打球速度170キロ、飛距離128メートルを計測。「自分のスイングで一発で捉えることが出来て良かったです。投手陣が粘っていたので何とか追加点を取ってあげたいと思っていました」。今季は初めて「橙魂シリーズ」が実施され、この日から得点時のタオル回しが再開。オレンジのユニホームに身を包んだファンの振る同色のタオルが本拠の客席で揺れる中、最高の一発にもなった。

 チームのために、自己犠牲もみせた。同点の4回無死一、二塁。一打勝ち越しの場面で打席に立ったが、初球が投じられる前にバットを横に寝かせた。球場からどよめきが起きたが、初球ファウルの後、2球目を丁寧に投前に転がした。「初めてのバントで緊張しました。成功できて良かったです」。プロ15年目、通算6245打席目での初犠打が、大城の二ゴロでの一時勝ち越しにつながった。

 苦しみからもはい上がった。打撃不振で4月22日に出場選手登録を抹消されたが、その2週間以上前から中田の首には痛みがまとわりついていた。開幕直後。試合中に一塁守備で打球に飛び込んだ際に地面に顔を打ちつけ、聞いたことのない「ミシッ」という鈍い音とともに痛みが広がった。むち打ちのような症状で1、2週間は首を左側に曲げることすらままならなかった。

 それでも完全復活に向けて抹消後4日間は治療に専念すると状態は改善。2軍合流後は降雨ノーゲームで幻と消えた2発も含めて“10戦6発”と大爆発し、苦境のチームを救うべく10日から1軍昇格が告げられると心を決めた。「やるしかないよね。うん。全力でやるしかない」。4月27、28日のDeNA戦(横浜)以来の連勝&東京Dで5月初勝利。再浮上に欠かせない男が力強くチームの輪に戻ってきた。(後藤 亮太)

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