アーセナル、10人の戦いで0-3完敗 自力の欧州CL出場権獲得は残す 

スポーツ報知
トットナムーアーセナル戦(ロイター)

◆プレミアリーグ第36節 トットナム3-0アーセナル(12日、ロンドン)

 日本代表DF冨安健洋(23)が所属するアーセナルはアウェーでトットナムと対戦。北ロンドンの雌雄を決するダービーであることに加え、来季の欧州CL出場をかけた4位と5位の直接対決となり、両軍にとって間違いなく今季最大の試合となった。このビッグ・マッチにアルテタ監督は前節リーズ戦と同じ先発イレブンを送り出し、冨安は4-2-3ー1の左SBで先発した。

 試合前の勝ち点は4位アーセナル「66」、対する5位トットナムが「62」。アーセナルが勝てば来季の欧州CL出場が決定。引き分けなら両者の勝ち点差は「4」のまま。この状況はトットナムにとって、勝って勝ち点1差に迫るしか来季の欧州CL出場への道が開けず、必勝の試合となっていた。

 結果的にはそんな”絶対に勝たねばならないトットナム”がホームで注文通りの結果を引き出した形になった。

 勝敗の明暗を分けたのは前半、今季ここまで20ゴールを奪い、トットナムの得点王であるソンに対するアーセナルの三つの反則だった。

 一つ目は前半21分に右SBセドリックがアーセナルのPA内で犯した反則。右から放たれたクロスに頭を合わせに行ったソンを後ろから押し倒して、トットナムにPKを与えた。

 このPKを決めたのが主将のケイン。左に飛んだアーセナルGKラムズデールをあざ笑うかのように、逆のゴール右隅に体を開いてボールを蹴り込み、難なく1点を先制。これでケインは2018年2月以来、トットナムのPKテイカーとして20本連続でPKを成功させた。

 二つ目の反則は前半26分、アーセナルのCBホールディングがソンに抱きつき、引きずり倒してイエローカードを受け取った。

 そして続く同33分、勝負を決する三つ目の反則が飛び出す。これがまたもホールディングのファウル。1枚目を受け取ってからわずか7分後、ロングボールに鋭く反応してアーセナルの最終ラインの裏に抜け出そうとしたソンにアーセナルCBが体当たり。右ひじが韓国代表FWの顔面に入ったようにも見え、主審が2枚目のイエローカードをちゅうちょなく示し、ホールディングがあっという間に累積退場となった。

 この後は1点を先制した上、ホームで数的優位となったトットナムがのしかかるようにアーセナル陣営に攻め込んだ。

 そして前半37分、トットナムが押し込んで奪ったコーナーキック。ソンが右コーナーから蹴ったボールにニアでMFベンタンクールが頭を合わせてボールをファーに飛ばすと、そこにケインが走り込み、至近距離で頭を合わせて2点目を追加。この時点でトットナムが勝利を確定させた。

 後半開始早々の2分にソンがアーセナルPA内でこぼれ球に右足を合わせ、リバプールのサラーに1点差と迫る、今季の21ゴールを決めてトットナムが3点目を奪ったが、これはダメ押しのダメ押し。後半は数的優位に加えて3点をリードしたトットナムが完全にボールを支配し、危なげなく3-0のまま逃げ切った。

 冨安は左SBで先発したが、ホールディングの退場後は右CBとしてプレー。動きは良く、90分フル出場も果たして、復帰3試合目でふくらはぎ故障の影響を感じさせないパフォーマンスを見せたが、PKで先制され、約1時間も10人の戦いを強いられた試合では、トットナムの波状攻撃に耐えるのが精一杯だった。

 アルテタ監督は試合直後のインタビューで「何も語れない。何か語れば出場停止処分になる」と話して、その後は「話せない」の一点張り。PKに続き、7分間でホールディングに2枚のイエローカードを与えた主審の判定に対し、無言を通して不服を訴えた。

 しかしこの0-3完敗に関しては「もうすでに過去のこと。次の月曜日のビッグマッチに集中する。ニューカッスル戦に全てを出し切る」ときっぱり。残り2試合2勝なら文句なしに自力で欧州CL出場権が獲得できる状況で、早くも次戦のニューカッスル戦に向けて気持ちを切り替えていた。

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