大谷翔平 「わざと」肘下げ制球安定「工夫しながら」6回1失点も勝敗つかず 打では1安打1盗塁

スポーツ報知
6回2安打1失点だった大谷翔平(ロイター)

◆米大リーグ エンゼルス2―4レイズ=延長10回=(11日・アナハイム=エンゼルスタジアム)

 エンゼルス・大谷翔平投手(27)が11日(日本時間12日)、新たな姿で6回2安打1失点の好投を見せた。本拠地・レイズ戦に「3番・投手、DH」でフル出場。得意のスプリットで被弾し、直球の球速も出ない中、リリースポイントを下げて制球を安定させ、カーブを効果的に使って相手打線を翻弄(ほんろう)した。延長で敗れ勝敗はつかず、打っては4打数1安打で1盗塁もマークした。

 本調子ではなくとも、キッチリと仕事を果たした。大谷は3回に2者連続四球を与えるなど制球に苦しみ、直球の平均球速も154・5キロで前回登板よりも約2キロ遅かったが、6回92球で被安打2。2回にスプリットを被弾したソロのみの1失点で抑え「球速的にもそんなに調子がいい感じではなかったので、その割には粘れたかなと思います」と自らに及第点をつけた。

 “柔”の大谷が本領を発揮したのは6回。先頭のフランコに対して投じた直球は93・3マイル(約150・2キロ)。5回に投げたこの日最速99・2マイル(約159・6キロ)よりも10キロ近く遅く、遊飛に打ち取った後にベンチからコーチがマウンドに行くほどだったが、後続を全球変化球で2者連続三振。「(状態は)心配はないですね。カーブも良かったですし、そっちのほうが抑えられるかなと思っていきました」。4回まで63球で3球しか投げなかったカーブを5回からは29球のうち9球。今季初めてスプリットよりも多くカーブを投じた。

 かつての大谷のように力任せではなかった。この日は20連戦の最終戦。ボストンからの大陸横断の大移動がありながら、中5日でリアル二刀流での出場だった。「体的にももちろんフレッシュな状態ではないですし、踏ん張りどころかなと思いながら投げていましたね」。肘を少し下げて、スリークオーターに近いようなフォームに修正して制球を安定させるなど、試行錯誤した。

 リーグトップタイの4勝目は逃したが、苦しみながら試合を作ったことは今後への収穫だ。46奪三振はリーグ3位。規定投球回にわずかに届いていないが、WHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)は5位相当の0・96。昨季は打者として本塁打争いを演じるなど存在感を示したが、今季は「投手・大谷」も好調だ。

 ここまで33試合中、32試合に出場。20連戦も13勝7敗で乗り越えた。休養を挟みながらの出場を推す声もあるが「個人的にはそうは思っていないですね。このまま出られると思っています」と言葉に自信がみなぎっていた。

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