【巨人】菅野智之、復帰即勝てたワケ…右足がマウンドに描く線に変化「長く並進運動ができている」

スポーツ報知
4勝目を挙げダブルピースをする菅野智之(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ DeNA1―4巨人(12日・横浜)

  巨人の菅野がチームの連敗を5で止めた。右肘違和感から復帰し、DeNA打線を相手に6回1失点、8奪三振と力投。リーグトップタイの4勝目を挙げた。打線は1点を追う3回に3番・ポランコ、4番・岡本和の2者連続ソロで逆転。8回には中田の犠飛と大城の適時打で加点した。エースと中軸の活躍で中日をかわして3位に浮上。雨天中止となった首位・広島とは1・5ゲーム差とした。

 ギアを入れ替え、菅野が闘志をむき出しにした。1点リードの6回。先頭の牧に二塁打を浴びたが、ここからがエースの真骨頂だった。ソト、大和を連続三振に斬り、四球を挟んで代打の藤田をカウント1ボール2ストライクと追い込んだ。「ここをゼロでいければより勝利に近づく」と、100球目の外角高めに伸びていく147キロツーシームで空振り三振。グラブをたたき、雨の横浜に雄たけびが響いた。中12日、右肘違和感からの復帰戦で6回5安打1失点8奪三振。4月22日以来の4勝目で連敗を5で止めた。

 耐えて、粘って、チームを救った。初回先頭・桑原の遊撃後方への飛球を中山が捕球できず二塁打とされ、楠本の適時二塁打で先取点は失ったが最少失点で切り抜けた。1点リードの4回には無死二、三塁とされたが、2つの空振り三振と内野フライで外野にすら運ばせず、「チームを鼓舞するような投球をできればと思っていた」。イメージ通りの投球で封じ込めた。

 登板2日前の10日、右腕は確かな変化を感じていた。G球場でのブルペン投球中、見守った関係者は「右足の跡が変わった」と声をそろえた。離脱中は右肘の回復に加えて「思ったように出力が出ない」という課題解消に着手。軸足となる右足の股関節で体重を受け止めることを意識した。捕手方向へと体重移動する並進運動を見直し、無駄なく力を伝える動きを目指した。

 右足がマウンドに描く線は、ファーム合流時に比べて捕手方向に長く真っすぐ伸びるように変化。「長く並進運動ができている」と手応えがあった。迎えた復帰戦。ぬかるむ足場に気を払いつつ、6回にこの日最速148キロをマーク。右打者の内角に食い込むツーシームと、鋭く曲がるカットボールで打者の狙いを惑わせた。「また1週間やってきたことを継続しつつ、(次回)マウンドに上がるのが楽しみ」。状態が上向いているという確信が、前向きな言葉に込められていた。

 原監督は「我慢は続くよ、どこまでも! それで戦うんだから」と引き締めた。勝利の立役者は「たくさんピンチを背負って、打者と駆け引きしながら自分が成熟してきている。また一つステップを踏めた」とうなずいた。エースがもたらした白星には、1勝以上の価値があった。(小島 和之)

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×