【ソフトバンク】東浜巨のノーノーの裏にあったロッテ・佐々木朗希との白熱投手戦「ビックリし過ぎて言葉が出なかった」

スポーツ報知
9回2死、金子侑司のゴロは東浜巨のグラブを弾くも二塁ゴロとなりゲームセット(カメラ・豊田 秀一)

◆パ・リーグ ソフトバンク2―0西武(11日・福岡ペイペイドーム)

 甲子園で阪神―広島戦の取材をしていると、スマホが鳴った。「東浜、ノーヒットノーラン達成!」。自宅でテレビ中継を見ていた小学6年生の次男からのLINEだった。記者席でも1球速報は見ていたが、どうしてもタイムラグがある。史上84人目の快挙…。ふと思い出したのは、2か月前にあった「83人目の男」との白熱した投げ合いだった。

 3月5日のソフトバンク―ロッテ(ペイペイD)戦。東浜は5回を1安打無失点、6三振の快投を演じた。ただ、試合後の取材でも話題の中心は相手投手にあった。「いやあ、ビックリし過ぎて言葉が出なかった。すごい選手が出てきた。平均160キロぐらいですよね。勝てんなこれと。でも釣られて良かったんじゃないですか」と舌を巻いていた。

 相手先発だった佐々木朗も最速163キロの速球を軸に5回を2安打無失点で9三振を奪った。真っすぐの36球のうち、23球が160キロを超える圧巻の内容。もちろん完全試合、8回完全をやってのけた今なら驚きはないが、今季の佐々木朗の覚醒の序章となったピッチングだった。

 この日、東浜が語っていた内容が実に興味深い。「腕を振れば150キロは出ると思うんですけど、長い回を投げると考えた時に(力んで)浮いてきてというのもある。しっかり体で(体全体を使って)148キロを投げるイメージで」。「剛」の佐々木朗にはかなわないからこその境地。キレのある直球とシンカーを巧みに操る東浜の真骨頂だった。

 中日・大野雄大の延長10回2死までの完全投球も含め、今季のプロ野球は投高打低の地殻変動が起こっている。明確な要因を突き詰めるのは難しいが、佐々木朗の台頭に代表されるように、投手のレベルが上がっているのは間違いない。前夜(11日)の東浜が最後の97球目に投げた直球も150キロを計測。投球術に秀でているのは間違いないが、これを「柔」と分類していいのかは、実に悩ましい。

(プロ野球遊軍・表 洋介)

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