U21日本代表候補、大学生に敗戦で加速する世代全体の競争…担当記者が「見た」

スポーツ報知
ハーフタイムに大岩監督(手前)から指導を受ける松木〈18〉らUー21日本代表イレブン(カメラ・宮崎 亮太)

◆練習試合(35分ハーフ) U―21日本代表候補0―2全日本大学選抜(11日、千葉県内)

 24年パリ五輪を目指すU―21日本代表候補は合宿最終日の11日、千葉県内で行われた全日本大学選抜との練習試合に0―2で敗れた。大岩剛監督(49)はMF松木玖生(くりゅう、19)=FC東京=やFW中島大嘉(19)=札幌=らを先発させたが、無得点。メンバーを総入れ替えした後半に2失点した。6月のU―23アジア杯(ウズベキスタン)に向けた最終準備の場となった3日間を担当の小口瑞乃記者が見た―。

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 2年後のパリ五輪も見据えた松木の表情は、誰よりも険しかった。前半の35分間、ボール奪取やゴール前への進入など得点への貪欲さを示したが、同世代の大学生相手に無得点。「勝ちきれなかった悔しさはある。もっと無理やりでもミドルやシュートを打っていけば。ゴールに向かう回数は全日本大学選抜のほうが多かった」と唇をかんだ。チームは敗れた。具体的な内容こそ明かさなかったが試合後は大岩監督と数分間、話し込んだ。

 今合宿は、50人ほどリストアップされているという6月のU―23アジア杯(ウズベキスタン)のメンバー選考の目的が大きい。普段と異なるポジションで起用された選手もいたが、A代表の森保一監督(53)も視察した一戦で確かな爪痕は残せず。パリ五輪世代を率いる大岩監督にとっても、局面での打開やボール支配の仕方を改善点として言及しつつ、「非常に反省すべき結果。率直に物足りなさもあった。もっとやれる選手たちなので。手応えは半々」と3日間の合宿総仕上げとして、満足いく基準には達しなかった。

 初日(9日)に6選手がチーム事情やコンディション不良で辞退。松木も出場したU―23ドバイ杯(3月)のメンバーなど、主力の多くは合宿不参加だった。だからこそ「落ちるか落ちないかの立場」とMF桜井が必死さを見せたように、多くの選手にとって“ウズベキスタン行き”の切符をもぎ取るアピールの場でもあった。代表候補に限らず、半数以上がパリ五輪世代の選手で占めた全日本大学選抜の気合も並大抵ではなかった。

 9月のアジア大会(中国・杭州)が新型コロナ禍で延期となり、今季、パリ世代が出場予定の国際大会は現時点でU―23アジア杯のみ。2024年の大舞台へ、強化の場は限られる。松木は「求められるのはゴールに関わるプレー」と反省を込めた。この敗戦は、世代全体の競争が加速するきっかけとなる。(小口 瑞乃)

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