◆JERAセ・リーグ ヤクルト0―2中日(11日・神宮)
中日・岡野祐一郎投手が5回無失点の快投で今季初勝利を挙げた。140キロ台中盤の質のいい直球と100キロ台のカーブなど変化球が効果的で、緩急を織り交ぜながら2四球無安打と力投を見せた。
ルーキーイヤーの2020年7月16日DeNA戦(ナゴヤD)以来664日ぶりの勝ち星となるプロ通算3勝目。試合後は、帰りのバス前で取材を受ける右腕に立浪監督が歩み寄ってがっちり握手。2軍暮らしが続いたが、同学年の柳裕也投手のクイックや間合いを研究しながら研さんしていた。
岡野は「ずっと仕事ができなかったので(勝利まで)長かった。石橋だったり多くの人が支えてくれたり、2軍のコーチの方も指導を含め支えてくれた。周りの方に感謝したい」。
チームは、主力選手の新型コロナ感染者が4人と苦境は変わらないが、ヤクルトに2連勝で、4月27日以来となる3位に浮上した。
2試合連続で0封の立浪監督は「岡野は無安打だったからね。あそこ(6回の好機で)代えたのは非常に申し訳ないというか。ああいうチャンスきてしまったんで。絶好機以外は代えない予定だった。2死三塁で投手立たせて…それも一つの流れかもしれないが。でも結果的にリリーフが踏ん張ってくれた」。投手陣をねぎらい、2試合で2点と苦しむ打線の奮起を求めた。